永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

家族の形と、カレーの中身。

子どもたちと一緒に暮らしていた頃から、夕飯のカレーを作るのは私の担当だった。
子どもたちが巣立った後も、なぜかカレーだけは私が作っている。

ただ、子どもたちがいた頃とは中身がまったく変わった。

長男も次男もキノコが苦手で、炊き込みご飯やキノコのパスタが食卓にのぼることはなかった。その反動なのか、夫婦2人の生活になってからはキノコを好んで食べるようになった。

カレーも例外ではない。定番の具材であるジャガイモやニンジンは入れない。その代わりにキノコを使う。今回はシメジとマッシュルーム、それに牛肉と玉ネギ。

まず、熱したフライパンにバターを溶かし、スライサーで薄くした玉ネギ(大きめ2個)を炒める。

玉ネギをスライスするのは、普通にカットするより火の通りが早く、簡単にペースト状になるからだ。

ペーストができたら鍋へ移し、同じフライパンで牛肉とキノコを炒める。キノコがしんなりしたら鍋に戻し、水を加えて煮込む。ある程度煮込んだところでカレールウを溶かせば完成――なのだが、ここからがこだわりだ。

煮込み時間は、昼過ぎから夜7時くらいまで。とろ火でじっくり火を入れていく。

玉ネギのペーストのとろみは次第に消え、くすんでいた色が鮮やかな茶褐色へと変わる。その頃には牛肉もほろほろに崩れている。

ルウを加える20分ほど前に、具材用の玉ネギを追加する。火が通ったところでルウを溶かして完成。

ちなみにルウはハウスのジャワカレー中辛。ほかのルウより辛口だが、玉ネギをたっぷり入れているせいか、ほのかな甘みも感じる。

特筆すべきは、やはりキノコの風味とコク。とくにマッシュルームがいい仕事をしている。完全に「大人のカレー」である。

明日の夜もカレー。
1日寝かせると、これがまた旨い。明日は何かトッピングしてみようかと考えている。