永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

明日は浜名湖出張。

京都での仕事を終えて、明日は浜名湖の会員制リゾートホテルで撮影。

現場入りが8時半。ということは、6時半にはアシスタントの丸山宅を出発せねばならず、自宅を出るのは5時半。で、起床時間は5時。

しかも、明日は午前と午後で撮影の場所が変わる。照明機材を設営して、バラして、次の現場へ運んで、また設営して、バラすということになる。

昼の休憩と移動、設営に1時間半しかとっていないため、休憩の時間がとれないおそれもある。実際、これまでも昼食を摂る余裕がなくて、車の中で5分くらいで済ませたこともあった。

ただ、ありがたいのはクライアント様との間に入っている制作会社から若くて体力のあるスタッフさんを派遣してくださることだ。これまで何回も手伝ってもらっているので、ヘタをするとそこらのアシスタントよりもデキるかもしれない。

限られた時間の中でクオリティの高い写真を撮るのは言うまでもないが、いくらスケジュールが過密であっても、自分のペースを守ろうと思う。焦ったり、急いだりするとそれが事故に繋がりかねないからだ。とにかく明日は安全に心がけようと思う。

で、仕事が終わったら丸山と旨いもんを食う!

 

※写真は京都『キッチンゴン』の「ピネライス」。とんかつをのせたチャーハンにカレーがかかっている。こういうバカっぽい(笑)メニューが私は好きなのだ。

闘志。

久しぶりに日曜日だけどガッツリと仕事をした。原稿書きに始まり、請求書を書いたり、明日からの出張の準備をしたり。

しかし、先日の奈良出張の疲れがまだ溜まっている。石段を登ったり、あちこち歩き回ったりしたからなぁ。奈良から帰ってきてからずっと腰とふくらはぎがズーンと重たいのだ。

明日は京都駅構内の飲食店で撮影。で、明後日は朝8時半から浜名湖の会員制リゾートホテルで撮影。

浜名湖の案件は、広報のコンサルを入れるということで前回の撮影で終わったのだが、コンサルが手配したカメラマンが手一杯らしく、また声を掛けていただいたかのだ。

ということは、会報誌にはコンサル手配のカメラマンと私の写真の両方が載ることになる。私としては周回遅れ以上の差を付けたクオリティの高い写真を撮って、カメラマンを乗り換えたことを後悔していただこうと闘志を燃やしている。まぁ、私は私のできることをやるだけなんだけどね。

まずは明日の京都駅での撮影に集中しよう。今から準備した機材のチェックだ。

うなぎ蓬春。

早いもので、私の父と母が亡くなってもうすぐ12年が経つ。来月、自宅で十三回忌法要を執り行うことになっている。

長らく会っていない兄や姉が来てくれるので、法事が終わったら私のお気に入りの店でご馳走したい。

ってことで、選んだのはミシュランにも掲載された地元の人気店『うなぎ逢春』。実はここの大将の近間さんとは高校の同級生。

高校時代はクラスが違ったので、まったく交流はなかったものの、私の友人で近間さんの親戚が繋いでくれたのだ。

それもあって、お店のHPや店先のタペストリーの撮影をさせていただいた。つまり、私にとってはクライアント様でもある。

で、今夜は女房を連れて法事後の食事会の下見がてら食べに行ってきた。

肝焼き。使っているうなぎが大きいので、肝焼きもビッグサイズ。ここまで大きいのは、『うな富士』以外では見たことがない。くさみもまったくなく、肝焼きが苦手な女房も「美味しい」と言って食べていた。

お腹が空いていたので一気に完食しそうになったが、丼が来たら蒲焼と一緒に食べようと思って、3、4個残しておいた。

う巻き。たっぷりの出汁を使って焼き上げているので、噛むと口の中でジュワッと出汁が溢れ出す。フワフワ食感の玉子と香ばしく焼き上げたうなぎも最高。無限に食べられると思えるほど旨い。

上うなぎ丼。ご飯の上に3切れと、ご飯の中にも1切れの計4切れのうなぎが入る。お腹が空いていたのでご飯を大盛にしたが、運ばれてきた丼を見て少し後悔した。何しろ、大きな丼にご飯がぎっしりなのだ。その上、うなぎのこの大きさ!

ここはひつまぶしの発祥店とされる『あつた蓬莱軒』の暖簾分けだが、使っているうなぎはまったくの別物。とにかく大きくて肉厚なのである。ちなみに女房は3切れの「並」を注文したが、それでも多いと言っていた。

蒲焼を箸で半分に割いて口へ運ぶ。皮はパリパリで身はフワフワ。そして、口の中で脂がほとばしる。決してしつこくはなく、まぐろのトロのようにスッと消える。その余韻までもが美味しい。

蒲焼を頬張って、ご飯をかっ喰らう。旨すぎて全身の細胞が歓喜しているのがわかる。この量は無理かもしれないと思ったが、あっという間に完食してしまった。いやー、大満足。

法事の後の食事会が楽しみだ。みんな喜ぶだろうなー。

チャーラーの旅。50

仕事で奈良県へ。近鉄名古屋駅から特急「ひのとり」で約1時間40分。下車したのは、近鉄大阪線・橿原線の大和八木駅。普段は車で移動していることもあって、電車に乗ると旅情を掻き立てられる。とくに大和八木駅は仕事とはいえ初めて来たのでワクワクしている。

仕事は午後から。その前に昼食を済ませておかねばならず、駅界隈をブラブラと歩いて店を見つけることにした。

まず、向かったのは駅の南側。おっ、高架下に「近鉄八木駅名店街」なる商店街を見つけた。そこにあったのはドーナツ店や洋食店、海鮮料理店、ラーメン店。ラーメンにソソられたが、12時前だというのに店の前に行列ができていたため断念。

駅の北側へ移動すると、そこにも「近鉄八木駅名店街」があった。バスターミナルがある南側がメインのようなイメージを抱いたが、北側の方が店の数も多い。

柿の葉ずしの店とうどん店、カフェ、たこ焼き店、喫茶店、焼肉店など14店舗。その中で私の心を鷲掴みにしたのが、『宮廷飯店』なる中華料理店。

何といっても、宮廷ですよ。宮廷。中国の宮廷料理といえば、数日間かけて100種類を超える料理を楽しむという盛大にもほどがある宴会料理、満漢全席である。それが大和八木駅の高架下で味わえるとは思えないが、宮廷という響きから巷の町中華とは一線を画しているような気がする。

これが店の外観。赤ちょうちんや幟、壁にペタペタと貼られた手書きのメニューが店名とはミスマッチのような気もするが、そんなのはどうでもよい。宮廷料理として出すことができるレベルに達しているか……いや、そこまでハードルを上げる必要もないが、美味しいチャーラーを食べさせてもらえれば私ゃ満足だ。チャーラーは宮廷料理ではないと思うけど。

これがメニュー。右上の「とんかつラーメン」に目を奪われた。実に名古屋っぽいメニューが奈良にもあったのだ。まぁ、名古屋にこのメニューがあったとしたら、ソースではなく味噌になるだろうけど。

注文しなかったのは、他の麺料理にはミニ焼き飯が付くのに、これだけライス付きだったから。きっと、焼き飯との相性は良くないのだろう。

それと、町中華に必ずある醤油ラーメンがメニューにないことにも気が付いた。いちばんシンプルな麺は「焼き豚ラーメン」(810円)。これにわずか60円を追加するだけでミニ焼き飯付きになる。おそらく、日本一安い半チャーハンだろう。

これが「焼豚ラーメン」。低温調理のチャーシューが予想外だった。具材はほかにモヤシとネギ。うん、いたってシンプル。

まずはスープをひと口。これは醤油味ではなく、塩味。それだけに鶏の旨味がしっかりと抽出されているのが伝わってくる。町中華の青湯スープとはまったく違う。ホテルのような上品な味わいなのだ。これが店名に宮廷を冠している理由かもしれない。

また、麺にもこだわっているようで、メニューに「特製玉子麺」と書かれていた。「細いのにしっかりとした歯ごたえが特徴!スープにもしっかり馴染みます」とも。

歯ごたえといっても、博多ラーメンのようなポキポキ感ではなく、麺の中心部分はもっちりとしている。それがとても心地よい。この麺もまた町中華とはまったく違う。

こちらが「ミニ焼き飯」。おそらく、大量に仕込んでジャーで保温したものを注文ごとに出していると思う。それだけにパラパラ系なのかしっとり系なのかがよくわからないような仕上がりになっている。

しかし、その旨さに驚いた。塩、コショウだけでは出せないような複雑な味わいが後を引く。とくにラーメンのスープを飲んで、その味とコクの余韻を口の中に残した状態で食すと悶絶するほど旨い。量はご飯茶碗に一杯分くらいだが、三杯分くらいは食べられる。

まったく土地勘のない大和八木駅でこんなに美味しいチャーラーに出会うとは思わなかった。これだからチャーラーの食べ歩きはやめられないのだ。

NARA MONOCHROME.

奈良のネタが続いて申し訳ない。

最近、「なぜ、撮るのか」と
自問自答を繰り返している。

生活のため。それもある。

でも、生活のためだけなら、
もっと効率の良い仕事もある。

私にはレンズを向けたくなる人や場所、
モノがいっぱいある。

そこに金はまったく関係ない。

「なぜ、撮るのか」は、
「なぜ、心臓が動いているのか」と同じ。

自分で心臓を止められないように、
撮るのもやめられない。

生きるために撮る。

それが、現時点での答え。

明日はプレスツアーへ。

明日から奈良へ1泊2日で出張。昨年4月に参加したプレスツアーが今年も開催されるという案内をいただき、編集部に相談して行かせてもらえることになったのだ。

ちなみに前回のプレスツアーを基に書いた記事が↓こちら。

otonano-shumatsu.com

otonano-shumatsu.com

スケジュールはかなりハード。明日は昼から3個所を巡った後、夜は懇親会。明後日は午前中から夕方まで7箇所を巡る。

昨年の経験を生かして、荷物は必要最低限に。機材は標準ズーム付きのカメラ1台と、それよりも広いレンズが必要ならばiPhoneで撮る予定。

前回と同様に今回も記事化する予定。公開されたらお知らせしますので、お楽しみに!

※トップ画像は前回のプレスツアーで撮影した写真です。