永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

息子たちに会える。

机の引き出しに入っていたシステム手帳を何気なく見ていたら、長男が幼い頃の写真が出てきた。

たしか、庄内緑地公園へ行ったときに、まだ出始めたばかりのデジタルカメラで撮ったもの。それをプリンターで出力して、取ってあったのだ。

長男は2歳くらいだろうか。いや、靴を見ると真新しい。一人で歩けるようになったばかりの頃だったと思うから、まだ2歳にはなっていないはずだ。

当時の写真はもっと粒子が荒く、決してキレイとはいえなかった。そこで、スキャナで読み取った画像ファイルをChatGPTに読み込ませ、「この写真をもっと鮮明に」と指示を出したら、キレイに仕上げてくれた。

いやー、スバラシイ。

女房によると、明日、長男が静岡から帰省するらしい。おそらく、中学時代からの友達が営む理容店へ行くのが目的だと思うが、3カ月ぶりの再会となる。

長男がわが家にいると、その場がパッと明るくなる。親バカでも何でもなく、そういうオーラのようなものを感じるのだ。

幼い頃、長男を連れて歩いていると、すれ違う人が長男の姿を見て微笑んでいた。そんなこともあった。

……って、やっぱり親バカだな(笑)。

一方、川崎で暮らす次男とは、来週の東京出張で私の取材に同行してもらうことになっている。その日の夜は、父子ともどもお世話になっている編集担当の戎さんを交えて食事へ行く予定だ。

長男、次男と再会できることが楽しみで仕方がない。

人は人。自分は自分。

満たされない思いやモヤモヤした気持ちはどこから来るのだろうか。

それは、自分と誰かを比較したときにフッと現れる。

あの人はこうなのに、どうして私は……。という具合に。

SNS、とくにFacebookやInstagramが、その温床になっているように思えるのだが、考えすぎだろうか。

かなり前になるが、あるグルメブロガーさんから、こんな話を聞いた。

「僕が高級な和食店やフレンチ、イタリアンへ行くのを許せないという人がいて、誹謗中傷するコメントを投稿したりするんですよ」と。

彼は店からお金をもらってブログを書いているのではなく、純粋に食べることが好きで、自分のお金で店へ行っている。ただ、それだけのこと。

そんなに腹が立つのなら、わざわざブログを見に来なければよいのに。

腹が立つというのも理解しがたいが、おそらく、自分の稼ぎではとても行くことのできない店へ頻繁に足を運んでいることが許せないのだろう。

やはり、満たされない思いは、自分と誰かを比べたときから始まるのである。

noteには、ライターやカメラマンなど、同業者も多い。高単価の企業案件を途切れることなくバンバンこなして、羽振りのよさそうな投稿を見ると、正直、羨ましいという気持ちもある。

しかし、人は人。自分は自分。

それに、企業案件を任されるようになるまで、SNSやnoteには書ききれないほどの努力や苦労があったと思う。羨ましがったところで、自分がその人に取って代わるわけでもない。

今どきのライターさんは、食っていくためのノウハウも公開しているから、その通りにすればいいのでは?

私はやらないけど。

なぜなら、その人はそのやり方で成功したのかもしれないけれど、自分には当てはまらない可能性もあるから。そこでまた誰かと比較して、モヤモヤしかねないし。

自分という存在は唯一無二。だから、誰かと比べる必要もない。

はじまりは、外道。

数こそ少ないけれど、どの世界にも、練習しなくても本番できっちりと結果を出す人がいる。

「陰で人知れず練習しているんでしょ?」と誰もがそう思うが、本当にしていない。天賦の才能がある、つまり、その人は天才なのだ。

一方、地道にコツコツと練習を重ねて、本番で結果を出す人もいる。

この人は多数派なのかというと、決してそうではない。結果を出しているのだから。世間では、そういう人を秀才と呼ぶ。

大多数の人、いわゆる凡人は、練習したとしても、結果は5割くらい。相当頑張って6〜7割。そんなもんでしょ。

心配すんな。私もその一人だ。いや、正しくは凡人以下だな。

時間に縛られないフリーランスなんだから、写真にしろ、文章にしろ、練習する時間はいくらでもある。でも、何かと理由をつけてしない。

凡人以下のことを何というのかわからない。畜生? 餓鬼? 外道? まぁ、何でもいいや。

強みとしては、凡人以下であると自覚していることだ。

「オレってやればできる?」とか、「オレって才能あるんじゃね?」と、自分自身をポジティブに捉えることはすばらしいけれど、実は脆い。

自己評価と現実のギャップを突きつけられたときに、心がポッキリと折れてしまうからだ。

それならば、外道からスタートする方がよい。外道が凡人になるべく努力して、やっと修羅道へ昇格する、みたいな。

はじまりは、外道。私はそれでいい。

閉店のお知らせ。

今日は午後から名古屋駅でラーメンの撮影。その前に昼食を摂ろうと思い、ネット検索していたら、ソソられる店を見つけた。

それは、あま市にある『中華そば 三方』なる店。ここを運営しているのは、愛知県の西尾張を中心に展開するうどんチェーン『どんきゅう』。私の地元にも出店していて、たまに食べに行く。

『どんきゅう』は、うどんのほか、きしめんやそば、ラーメンもあり、唐揚げやとんかつ、コロッケなどの定食も揃う。しかも、ミニ麺が付く定食や、ミニ丼とミニ麺のセットは、ほとんどが1000円以内。物価が高騰する中、かなり頑張っているのである。

新業態の『中華そば 三方』も、ネットで確認すると、安くてボリュームのあるメニューを出しているようだ。期待に胸を膨らませて店へと向かった。

到着したのは13時近くだったが、店のすぐ前にある駐車スペースは満車。道を挟んだ先にあるスペースに車を止め、店へ。

おや? 入口に張り紙がある。

やはり、このご時世、値上げしないとやっていけないのか……と思いきや、なんと「閉店のお知らせ」だった。何でも、11月15日(日)に閉店するらしい。

愛知県のローカルチェーン『どんきゅう』の新業態店として、『おとなの週末web』の連載「ニッポン“チャーラー”の旅」で紹介しようと思ったのに! オーマイガー!

試合開始のゴングが鳴って、数秒でKOされた気分。完全に戦意喪失の状態でカウンター席へ。

ランチタイム限定のセットメニューには、「中華そば」「肉玉中華そば」「味噌ラーメン」「担々麺」「味噌野菜ラーメン」「野菜中華そば」の6種類がある。この中から麺を1つ選び、「ミニチャーハン」「チャーシューご飯」「唐揚げ2個+ライス」「味玉台湾ご飯」のいずれかを組み合わせることができる。価格は1050円。

私は「中華そば」と「ミニチャーハン」をセレクト。あ、「ミニチャーハン」はプラス150円で並盛にした。

で、目の前に運ばれたのが、トップ画像のチャーラー。

地元の『どんきゅう』で中華そばを食べたことがあったが、それよりもうどん屋寄りというのか、もっとあっさりとしていたような気がする。

おそらく、『中華そば 三方』をオープンするにあたって、イチから作ったのだろう。若干の背脂も入って、コクのあるスープに仕上がっている。

いや、全然アリですよ、これ。近所にあったら、定期的に通うかもしれないくらい。

ただ、チャーハンは今ひとつだった。作り置きしたものを温めているのでは? と思うほど油が多く、並盛にしなければよかったと後悔した。

席を見渡すと、7割くらいは埋まっていて、13時を過ぎても入ってくる客がいた。それなのに閉店してしまうのか。

おそらく、昼は利益が出ているのだろう。実際、これだけ客が入っているのだから。

問題は夜だ。

メインである昔ながらの中華そばは、夜には出にくいのかもしれない。チャーハンや天津飯、中華飯、餃子、唐揚げなどのサイドメニューもあるものの、やはり昼のイメージが強い。

例えば、麻婆豆腐やレバニラ炒めなど、本格中華のメニューも採り入れ、夜はそれらを推す。そこまでやらないと、周りのライバル店には勝てないのではないか。

安くて、ボリュームがあって、ソコソコおいしければ流行る。そんな時代は、完全に終わったのである。

悲しいけど。

バッグ選びに悩む。

来週の東京出張に使うバッグ選びに悩んでいる。

当初は、普段使っているIncaseのカメラリュック、DSLR Packの仕切りをすべて取り除いて、インナーボックスと着替えを入れようと考えていた。

インナーボックスに入れるのは、SEL2470GM2を付けたα7Vと、予備のカメラであるα7CII。これが意外にも場所をとることがわかり、頭を悩ませている。

どうしようかとカメラバッグを保管する棚を眺めていたら、Incase DSLR Packよりもひと回り小さいリュックが目に入った。

このリュックは、ずいぶん以前にAmazonで買ったものだ。たしか5000円くらいだったと思う。安っ!

ただ、小さいので泊まりの仕事にはあまり使ったことがない。

気に入っているのは、上下2気室になっていること。下部のスペースにレンズ付きのカメラ1台とクリップオンストロボが入り、サブのカメラは上部のスペースに入れる。ノートPCを収納するスペースもあるが、ここにはノートや資料を入れていた。

文章で書くよりも、写真で見せた方がわかりやすいよね。

リュックの横にあるファスナーを下ろすと、インナーボックスがこんにちは。

意外と深さがある! ひょっとしたら、写真向かって右側のスペースにSEL2470GM2を付けたα7V、左側にα7CIIが入るかもしれないと思い、実際に入れてみた。

なんと、横幅はジャストフィット(笑)! SEL2470GM2の先端部分が少しはみ出るものの、リュック下部にインナーボックスはきちんと収納された。

こちらがリュック上部のスペース。ノートPCは普段使っているMacBook Airではなく、12インチのMacBookを持っていこうと思っている。

このスペースには、着替え(Tシャツ2枚と下着、靴下)とカメラの予備バッテリー2個、予備のSDカード、MacBookやスマホのACアダプターとUSBケーブル、モバイルバッテリー、財布、名刺入れ、タオルなどを入れる。

パンパンになりそうだな(笑)。

と、ここまできても、使い慣れたIncase DSLR Packを諦めきれない。

ポケットがたくさんあるから、使いやすいんだよなー。

もう少し悩むことにしよう。

Xからのアクセス。

毎日、ブログを公開すると同時に、Xで告知している。

というか、私のXの投稿はそればかり。

Xからブログに来られる方は、ほんの数人。そりゃそうだ。Xの投稿をチェックするのを途中でやめてまで、ブログなんて読みたくないもんね。

ちなみに、ブログへのアクセス元はGoogleが半分以上を占める。次にYahoo!検索。これだけで70%以上。

つまり、GoogleやYahoo!で何かを検索したときに、たまたま私のブログがヒットして見に来た、ということだ。

しかし、数日前くらいから異変が起きている。

Xからブログを読みに来る方が増えているのだ。

以前は5、6人だったのが、今は40人くらい。投稿がリポストされると、さらに増える。

今や、Yahoo!検索からのアクセスを抜く勢いだ。

マイペースで、自分自身のために毎日書いているブログだけれど、やはり、多くの方が見に来てくださるのはありがたい。

こういうのが、毎日更新する糧になるんだよなー。

一杯のラーメンに向き合う。

10月2日(金)にオープンした岐阜県可児市の『濃厚中華そば 鈴き』へ行ってきた。

店名からもわかるように、ここは名古屋・丸の内『濃厚中華そば 佐とう』の店主、佐藤昇さんと、岡崎『つけめん舎 一輝』の店主で、佐藤さんの師匠でもある杉浦正崇さんがプロデュースした店である。

『濃厚中華そば 佐とう』のメニューは、チャーシューが丼一面を覆った名物の「チャーシュー中華そば」(トップ画像)と、それの麺大盛で半熟卵が付く「特製チャーシュー中華そば」、デフォルトの「濃厚中華そば」のみ。

一方、『鈴き』はロードサイド店ゆえに、デフォルトの「濃厚中華そば」以外にも煮干、煮干辣、生姜、油そばを用意しているほか、唐揚げや油淋鶏、チキン南蛮、餃子などサイドメニューも充実させている。

初めての訪問だったので、「チャーシュー濃厚中華そば」を注文した。『佐とう』でいう「チャーシュー中華そば」である。

で、出てきたのがこれ。

たしかに味そのものは、『佐とう』の味を彷彿とさせるものだったが、作り手の雑さを感じた。いや、佐藤さんが一杯一杯をどれだけ丁寧に作っているのかが、鮮明になった。

まず、トップ画像と比べてみてほしい。

「チャーシュー濃厚中華そば」というわりにチャーシューが少なく、麺が見えてしまっている。おまけにネギも少ない。

いちばん気になったのは、チャーシューの断面だ。

『鈴き』の「チャーシュー濃厚中華そば」は、チャーシューをスライスした順番にのせている。それがいけないわけではないが、『佐とう』を初めて取材したとき、佐藤さんはこう話した。

「チャーシューは、赤身が多くても脂が多くても味が変わってしまうので、別のブロックからスライスしたものを組み合わせています。その作業だけで1時間近くかかります」

その話を聞いて、思わず私は初対面にもかかわらず「佐藤さん、変態ですよね」と言ってしまった(笑)。

何度も言うが、スライスした順番にのせてはいけないわけではない。しかし……。

『佐とう』の味を再現することよりも、一杯のラーメンに向き合う佐藤さんの姿勢を学ぶことを優先すべきではないだろうか。

ずいぶんと辛口になってしまったが、佐藤さんも杉浦さんも私にとって大切な友人だから。

また食べに行くので、どうか頑張ってもらいたい。