永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

プロ同士の競演。

久しぶりにフレンチの撮影だった。あ、広告撮影ではなく、webメディアの取材だったんだけどね。

気合を入れて、紙媒体と同じ機材を使って、同じライティングで撮影した。webメディアなので、それこそiPhoneで撮影しても問題はない。前にも書いたけど、iPhoneだろうがミラーレスだろうがギャラは同じだから。

でも、プロの料理人がプロの料理を作るわけで、プロのカメラマンとしてはプロの技術で応えるのが礼儀だと思うのだ。それに何よりも撮っている私自身が楽しいし。

シェフと話をするのも楽しい。シェフが変態……いや、もとい(笑)。こだわりがあればあるほど楽しい。楽しすぎる。

今日取材したシェフはジビエに造詣が深く、イノシシやシカは言うまでもなく、クマやハクビシンまでも自ら捌いて調理するという。

「ハクビシンは、カタくて」と、シェフ。ハクビシンってカタイんだ。知らなかった。っていうか、それ以前にハクビシンを食うという発想はなかったな。

私が撮影した写真をシェフに見せると、とても喜んでくださった。きっと、私は最大限のドヤ顔になっていたと思う(笑)。でも、その瞬間がたまらなく好き。

料理写真は、プロの料理人とプロのカメラマンの競演によって成立するのである。