永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

文字起こし。

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昨日は、単行本の取材で録った音声データの文字起こし。そういえば、昔は「テープ起こし」と呼んでいたが、今では何というんだろう(笑)。

私は、雑誌やwebメディアの取材で録音することはほとんどない。3000字程度の文字数であれば、メモだけで十分だと思っている。

しかし、1万字を超えると、さすがにメモだけでは不安になる。単行本の場合は、もっと文字数が多くなるので録音は必須である。

私の場合、ICレコーダーとiPhoneで録音する。何らかのトラブルで録れていなくても、2つあれば問題ないからだ。

ただ、録音しながら取材すると、「後から聴けばよい」という安心感から、メモを取るのが適当になってしまう。

今回の単行本の取材では、その甘えを一切捨てて、メモを取りまくった。

メモを頼りに原稿を書こうとしたら、もっと他に情報はないものかと思い、音声データを確認したところ、やはりメモをしていない部分もあった。で、文字起こしをしているというわけだ。

音声データを聞くと、当時の驚きや発見が蘇ってくる。まだまだ半分も文字起こしはできていないが、この感覚が残っているうちに原稿を書いた方がよいかもしれない。

明日は文字起こしを休んで、メモと文字起こしを基に原稿を書いてみようと思う。

集中。

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昨日は、昼過ぎから某所で撮影、の予定だった。が、朝イチで担当者から連絡。嫌な予感がした。案の定、撮影はキャンセルに。

何でも、扱っている商品がメディアで取り上げられ、あまりの反響の大きさに生産が追いつかないそうで、撮影のために時間を空けるのも難しいというのが理由だった。

残念と思う反面、ホッとした。単行本の仕事と並行して、週明けまでに仕上げねばならない原稿があったのだ。

ってことで、昨日は急ぎの原稿を書き上げただけで終わってしまった。うーん、なかなか単行本の仕事が進まない。7/6(火)・7/7(水)も丸一日撮影が入っているし。

もう、これ以上単行本以外の仕事を入れるのをやめようと思う。とりあえずは明日から7/5(月)までは単行本のために空けてある。思いっきり集中して取り組もう。

伝統。

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人の味覚は、時代とともに変わる。今の時代に合わせて味付けを変えれば済む話であるが、変えられないケースもある。

「店の伝統と歴史を考えると、レシピを変えるわけにはいかない」と、ある老舗料理店の店主が話してくれたことがあった。

たしかに、先代が、先々代が、いや、もっと前から受け継ぎ、守り続けてきたものを変えない、変えてはいけないというこだわりは嫌いではない。でも、こだわるあまり客足が遠のいてしまったら本末転倒である。

写真は、2017年にオープンした名古屋市昭和区『きしめん家 天むす 比呂野』の天むす。天むす店としては比較的新しい店である。店主は言う。

「『千寿』と『地雷也』の天むすを食べ続けて、これらに足りないものは何かと考えて、試行錯誤を繰り返して完成した」と。

『比呂野』は、喫茶店ととんかつ店が有名だが、その昔、先代が名古屋駅の三井ビル北館で天むす店を営んでいたことがあった。先代の息子さんである二代目の店主はそれを復活させるべく店をオープンさせたのだった。

「先代は私が22歳のときに亡くなってしまったので、レシピを知っている人が誰もいなかったんです。母や当時働いていたパートさんの味の記憶だけが頼りでした。当時の味を再現した上で、『千寿』でもない『地雷也』でもないオリジナルの味を完成させました」とか。

実際に食べてみると、単なるおにぎりではなく、ご飯の味そのものに奥行きがある。これは二代目店主が天むすに合うご飯を追求した結果生まれたものであるのは間違いない。

はたして彼がやったことは伝統を壊したことになるのだろうか。私の考えは、否。伝統とは、目に見えるカタチではない。そこに囚われてしまうとガンジガラメになり、身動きがとれなくなってしまう。そもそも、先代や先々代はそれを望んでいない。

伝統とは、カタチではなく、その奥にある「思い」ではないかと私は考える。料理の場合、「お客様に喜んでいただく」という思い。料理はそれを具現化したものにすぎない。思いさえ変わらなければカタチなんぞはどんどん変えればよいのだ。

私は伝統というコトバほど胡散臭いものはないものだと思っている。カタチばかりの伝統を重んじるあまり新しい文化や芸術が生まれるのを阻むことだってある。何が伝統だ。クソくらえってんだ。

単行本の仕事。

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今日(ブログ執筆時は6/30)から、新しい仕事がスタートした。新しい仕事とは、私にとって実に16年ぶりとなる単行本の取材、執筆である。

版元やタイトル、内容はまだ明かせないが、名古屋本や名古屋めし本ではないとだけは言っておこう。もう、あの世界から私は卒業したのだ。

オファーをいただいたのは、今年2月。雑誌やWebメディアを主戦場としてきた私にとって、単行本の仕事は前人未到の挑戦である。しかも、制作期間も長くて、その間は他の仕事を入れることができない。ゆえに、丁重にお断りしようと思った。

が、ブログをはじめて丸2年が経ってオファーをいただいたことにライターとして成長する機会というか何かしらの意味があるのかもしれないと思い、請けることにした。

現在、取材は佳境に入っていて、同時進行で原稿を書き勧めねばならない状況。しかし、取材のメモだけでは材料として乏しい。そこで、今日は取材時に録音した音声を聞いて、ポイントとなる部分をもう一度メモをとることにした。

これがかなり大変というか面倒くさい。昨日は3時間分を書き起こしただけでヘトヘトになった。途中でもっと効率的な方法はないものかと考えたが、これしか方法は見つからない。何とか、今週中にすべて書き起こしたいと思っている。

とにかく、このペースに早く慣れることだな。あと、覚悟はしていたけど、イレギュラーの仕事を断りまくっている。それがめちゃくちゃ心苦しい。若い頃だったら請けていたかもしれないが、今は無理だ。イレギュラーの仕事も単行本も共倒れになるのがいちばんヤバいから。

もう、目も、首も、肩も、腰も、脚もガチガチに凝りまくり。今夜はマッサージへ行こうと思う。明日、つまり今日は、午前中に名古屋商工会議所の会報誌の取材、撮影。終わったらまた仕事場で単行本の仕事。

頑張るぜい!

 

※写真は、名古屋・丸の内『濃厚中華そば 佐とう』の「チャーシュー中華そば」。久しく行ってないなー。明日、取材が終わったら行こうかなー。

疲れが、とれない。

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疲れが、とれない。

いくら寝ても、とれない。

実は、50歳を過ぎても、

体力の衰えは自覚がなかった。

もちろん、

髪の毛が薄くなったり、

白くなったりという

「老い」は感じていたが。

昨日、疲れがとれなかったのは、

私自身に反省すべき点がある。

ブログにも描いた通り、

一昨日は、16時間労働だった。

すぐに寝りゃよいものを

プライベートな時間が

まったくないことが悔しくて、

つい、Amazonプライムで

『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』を

深夜2時半頃まで見てしまったのだ。

それもシーズン2(笑)。

疲れがとれなかったのは、

体力の衰えではなく、

夜ふかししたから。

そういうことにしておこう(笑)。

今日からまた新しい仕事が本格スタートする。

おそらく、8月いっぱいくらいまでは

かかりきりになる。

無事にやり遂げるには、

まず、きちんと自己管理しなきゃなー。

高速SA、PAの飲食店の時短営業は、緊急事態宣言やまん延防止処置の例外にすべき。

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昨日は、浜松市内の某ホテルで料理撮影。

10時半〜19時半頃まで、

途中で昼食を15分間挟んだ以外はぶっ通し。

今回も写専同期の丸山とのタッグで取り組んだ。

いやぁ、さすがに一人では絶対にムリだ。

朝7時前に家を出発して帰宅したのは22時半。

移動時間を含めると、またまた16時間労働(笑)。

困るのは、夕食。

まん延防止措置で20時以降はどこも開いていないのだ。

昼食はコンビニのおにぎりだったので、

夕食もコンビニは避けたい。

仕方がないので、吉野家のテイクアウトにした。

高速道路のSAやPAの飲食店は

緊急事態宣言やまん延防止処置の例外にすべきだ。

高速道路上なので酒も売っていないし、

大騒ぎする者もいないんだから。

せめて平日だけでも時短営業が解除されたら、

トラックのドライバーや深夜に働いている人に

喜ばれると思うんだけどなぁ。

とにかく今日は疲れた。

ブログを書き終えたら、風呂入って寝る!

皆様、おやすみなさい (つ∀-)オヤスミー

続けること。ありのままの自分を晒すこと。

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昨日のブログ記事にコメントをいただいた。

石井政之様、名無しの読者様、ありがとうございました。

Twitterでもやっさん@戸田みりん(らぁめんもやってます)様からコメントを頂戴した。ありがとうございました。

昨日のブログでは、私がブログを書く理由や目的について振り返ってみた。

考えてみると、まだあった。

続けるということも目的だったのだ。

文章を生業とする者が毎日ブログを書き続けたら、人生にどう影響を及ぼすのか。

という実験的な意味合いもあった。

2年や3年程度では何も影響しない。だから、5年という目標を掲げた。

もう1つは、自分の考えや気持ちをありのままに書くこと。

ブログを毎日更新するのは、くそったれの人生を変えるためだった。

たった1時間程度のことを毎日続けられない者が変えられるわけがない。

ブログでありのままの自分を曝け出すのであれば、書くことが思い浮かばなければ、取り繕うことなんてしなければよいのだ。

書くことがなければ、写真を貼り付けるだけでもよい。カメラマンでもあるのだから。

ってことで、これからも毎日更新します。

皆様、よろしくお願いいたします。