永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

本気で、生きる。

年が明けてから、早いもので約2ヵ月が経った。1/6が終わったのだ。あと2ヵ月で私は50歳を迎える。40歳になる前は、とくに何も思わなかったのに、50歳が目前に迫る今、色々と考えることがある。

これまで後悔するような生き方はしていないつもりだった。しかし、第一線でバリバリと仕事ができるのも、あと10年と少しくらいと考えると、30代や40代の頃にああすればよかった、こうすればよかったと後悔の念に駆られる。どうすることもできないのに。

昨夜、TBS『情熱大陸』にアメリカ・ボストンでラーメン店を営む大西益央さんが出ていた。

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彼と彼が出演した『情熱大陸』担当ディレクターの平井直人さんは、大阪・日本橋『き田たけうどん』の店主、木田さんの紹介で名古屋で会ったことがある。もう、4年ほど前の話だ。

「名古屋でいちばん美味しいひつまぶしが食べたい」とのリクエストだったので、『うな富士』を案内した。

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2人とも、とても喜んでくださり、私も嬉しかった。

大西さんは、たった4年で人生を変えた。いや、まだその途中かもしれないが、『情熱大陸』に出るまでの人物となった。また、ディレクターの平井さんもすばらしい作品を撮った。

番組の中で「ボストンの店の営業は1000日で打ち止め。5年後に店を畳むと決めている。しかも、200日を一区切りにメニューを一新する」と、紹介されていた。

「終わりを決めたら、人間本気になれる。ずっと続くものには本気になりにくくて、1000日しかこの店やれないのに、今日一日でも本気にならなくてよいのか」と、大西さんが語ったとき、体が震えた。

果たして私はそこまで自分を追い込んでいるか。ただ、焦り、藻掻いてるだけじゃねぇか。なんと女々しいことか。そんな自分を変えたい。いや、変わらねばならないのだ。

まずは一日一日を悔いのないように、本気で生きてみよう。運命は必ず好転すると信じて。