永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

罪深き名古屋めし、あんかけスパ。

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久しぶりの名古屋めしネタ(笑)。写真は、小牧市『めりけん堂 小牧店』の「めりけん堂セット」。赤ウインナーとコーンが入ったあんかけスパとエビフライ、白身フライ、ライス、サラダをワンプレートにしたメニューだ。このカオス感が実に名古屋っぽい(笑)。

私が無類の名古屋めし好きであるのは、このブログのタイトルからでもわかるだろう。また、好きにとどまらず、カメラマン・ライターとして名古屋めしを全国に、全世界に広めるのが私の使命だと勝手に思っている。

名古屋めしはどれも胸を張って誇れるものである。しかし、ほんの少しだけ紹介するのに気が引けるのは、あんかけスパだ。実際、地元でも賛否が分かれるのだ。それこそ、好きな人は週イチ以上のペースで食べるし、嫌いな人はまったく食べない。これほど好き嫌いがハッキリしている名古屋めしも珍しい。

麺をラードで炒めている、というか、油通ししているので、どうしても重たいイメージがある。いや、実際に重たいな(笑)。だから、とくに女性は敬遠しがち。

私はあんかけスパが大好きだが、食べるたびに「こんな重たいモノを喰っちゃって大丈夫か、オレ!?」という罪悪感に苛まれる。すんげぇ悪いことをしている気分になってしまう名古屋めしもあんかけスパだけ。『めりけん堂 小牧店』へ行くと、サラダが付いた「めりけん堂セット」を私が注文するのは、その罪を少しでも軽くせんがためである。屁のつっぱりにもならないと思うが(笑)。

名古屋でかつ丼といえば……・その4

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検索サイトのGoogleYahoo!からこのブログを訪れている方も多いと思う。ブログ管理ページのアクセス解析を見ると、私のブログでもっとも検索されているのが、2017年1月14日の記事「名古屋でかつ丼といえば…・その3(最終回)」。

nagoya-meshi.hateblo.jp

 紹介したのは、麺類食堂のかつ丼。一見、ごくフツーのかつ丼のようだが、まったく違う。揚げたとんかつをご飯の上にのせて、その上から丼つゆで煮込んだ卵がのせてあるのだ。とんかつを煮込んでいないので、衣のサクサク感を楽しめるのが、麺類食堂のかつ丼の特徴だ。

最近では、東京でもこのタイプのかつ丼を出す店が出てきたそうで、「載せかつ丼」と呼ばれて注目を集めているらしい。名古屋では昔からこのスタイルなのに、何を今さら(笑)。

写真は、名古屋市東区赤塚町の『森田屋』の「かつ丼」(880円)。なぜ、かつを煮込まないのかはいろいろな説があるらしいが、店主の玉津亮さんが一つの説を教えてくれた。

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「かつてウチもやっていた出前に大きく関係してるんです。例えば、かつ丼5人前の注文が入ったとします。底の浅い丼鍋でとんかつを1人前ずつ煮込んでいては時間がかかります。そこで人数分の卵だけを丼つゆで煮込めば、鍋一つで済むわけです」と、玉津さん。

ここまで聞くと、作る側の事情のように思えるが、実はそうではない。サクサクの衣が楽しめるし、注文先へ届けられる頃には卵が吸った丼つゆがご飯に染みわたるのである。

『森田屋』の「かつ丼」は、味に甘みがある信州産SPF豚を使用。ラードで揚げているので、衣が何とも香ばしい。甘めに味付けした丼つゆが染みたフワフワの卵とよく合うので、思いきりご飯をかき込みたくなる。

名古屋的合理主義から生まれた名古屋の麺類食堂のかつ丼は、ひと味もふた味も違うのである。

「ゴソ」がライターをやっている不思議。

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小学生の頃、通知表に必ず書かれていたのが、「授業中、よそ見していることが多い」、「授業中、隣の席の人とのおしゃべりが多い」ということ。要するに、私は落ち着きがない「ゴソ」なのである。

皆様もよーく考えてほしい。そんな私が集中して原稿を書くことができるか否か。どう考えても無理でしょ、それ(笑)。でも、ライターとして仕事をしているし、業界もこんな私を受け入れてくれているようだから、世の中わからない(笑)。

先日、抱えていた原稿を1週間で7本、1日1本ペースで書き上げた。しかも、平日の昼間は取材や撮影の仕事もこなしながらである。あ、テレビの収録もあったな。自分でも呆れるくらい集中力がないのに、よくやれたと思う。火事場のクソ力とはまさにこのことである。

本音をぶちまけるが、原稿を書いていても、何一つ楽しいことはない。でも、書き終えた後の爽快感というか、解放感は何ものにも代え難い。マラソンランナーが42.195kmを完走した後もきっとこんな気分なのだろう。それを味わいたいがために書いていると言っても過言ではない。って、ひょっとして私はドMなのか(笑)。

原稿を書き終えて、余裕ぶっこいていても、いつの間にか書かねばならない原稿がたまってくる。取材してすぐに取りかかれば、〆切が集中する月末に苦労しなくてもよいのに、それができないのが私の至らなさ。

また、新しい月がはじまる。なるべく原稿を溜めず、ゆとりを持って取り組みたいと思う。 

正直者はバカを見ない。福田ちづるさんのNHK帯番組MC起用に思うこと。

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テレビ業界は番組改編の時期である。私の友人、福田知鶴さんは、4月8日(月)からNHKの中部7県(愛知・岐阜・三重・静岡・石川・富山・福井)で月~金11:30~12:00に放映中の『さらさらサラダ』のMCに起用された。同時に芸名も福田知鶴から、ひらがなの福田ちづると改名する。

www4.nhk.or.jp

リアルにお目にかかった頃は、以前に所属していた事務所も辞めていて、メディアの仕事はほとんどなかった。私なんぞのような無名のカメラマンと一緒に参加費数千円のコラボイベントをやっていたくらいだったのだ。

あ、心も身体もズタボロだったにもかかわらず、夏の炎天下で連日、イベントのMCをやっていたこともあったな。それを思えば、まさに快挙。逆転満塁ホームランである。

しかも、コネでこの仕事を得たのではない。履歴書を書き、オーディションに挑んだ結果である。NHKの帯番組のMCなら、アナウンサーやタレントであれば誰もがやってみたいと思うだろう。何百人?何千人?の中からちづるさんは選ばれたのである。

ちづるさんの魅力は、ビジュアルやキャラクター、表現力など挙げればきりがない。私は、それら彼女の魅力の背景にあるのは、「嘘」がないところにあると思っている。それは他人に対しても、自分自身に対しても。

ちづるさんと会うと、元気がもらえるのはそのためだ。また、何かを相談すると、私の立場になって考えてくれるというよりは、友人としてバシッとモノを言う。ときには私の愚行を本気で叱ってくれる。私はこれまでに何度助けてもらったかわからない。ちづるさん自身は自覚がないだろうが(笑)。

正直に生きる。文字にするとカンタンなことだが、難しい。何しろ、国の指導者が嘘ばっかりついているんだから。世間では「正直者がバカを見る」というのが常識になっているのだ。

私は子供の頃から、「本音と建前」という言葉が嫌いだった。それを使い分けるのが大人であるならば、大人になんてなりたくなかった。「キレイゴトだ!」、「アオイ!」と言われたこともあった。

オノレの人生をアオくさく、キレイに生きてはならないのか。ゆえに、嘘をついてでも賢く生きるよりも、正直に生きることを信条としてきたつもりである。それだけに、ちづるさんのスタンスというか、考え方や生き方に共感できる部分は多い。

私が不器用にしか生きられないのは、「正直者がバカを見る」からであろうし、それでも構わないと思っていた。でも、今回のちづるさんのNHK帯番組のMC起用の一報を受けて、「正直者はバカを見ない」ことが証明された。やはり、お天道様は見ているのだ。

ちづるさん、本当におめでとう。私も頑張るからねっ!

ダメな大人=不幸ではない。

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仲良しのラーメン屋さん2人と食事へ行き、自宅へ帰って来たのが深夜3時半頃。当然、家族は寝静まっていると思いきや、今春高校を卒業、春休み中の次男がリビングにいた。おそらく、自分の部屋でゲームでもやっていたのだろう。

「そろそろ普通の生活に戻さないと、大学へ行ってから大変だぞ」と、私は次男を注意した。が、深夜3時半に帰宅した私が言ったところで何の説得力もないことに気がついた。思わず、

「こんな夜中まで遊び倒してたダメな大人が言ってもなぁ」と、言うと、次男は必死で笑いを堪えていた(笑)。

人には向上心があるから、自分自身をダメな大人であることをなかなか認めづらい。地位や肩書きなんてものがあると尚更のことだ。それがヨロイとなって邪魔をしてしまう。街を歩いている人たちを見ても、その人がどれほど偉い人なのかはわからないのに。

私なんぞ、どこにも所属していないフリーだし、そこそこ長くやってるだけで地位も肩書きもない。仕事をしても誰かから褒められることもない。

そもそも、カメラマンやライターなんて資格も要らないから、人に誇れるような仕事でもないし。言ってみれば、社会に対する適応能力のないダメな大人がやることなのである。

私はダメな大人である。もう、胸を張って言える(笑)。でも、つまらない人生を送っているとはこれっぽっちも思っていない。いや、むしろ面白楽しく生きている。これも胸を張って言える。決して、「ダメな大人=不幸」ではないのだ。

毎日面白楽しく生きているから、それに呼応するかのように、私が出会う人もすべて面白楽しく生きている。いや、その逆もあるな。面白楽しく生きている人に私が引き寄せられているという。いずれにしても、相乗効果で人生が、世の中がどんどん面白楽しくなる。

あなたは面白楽しく生きていますか?

東京食日記。

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昨日から1泊2日間、東京出張だった。その目的は、『メシ通』のライターと編集部員が一堂に会する謝恩会に出席するためだ。東京に行く機会もあまりないので、お世話になっている編集部にも顔を出してきた。

タイトなスケジュールだったので、食事するヒマもなかった。東京へ行ったら、あれも喰いたい、これも喰いたいと思っていたのに。

昨日は、街の写真を載せたが、今日は食べたものを載せる。

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行きの新幹線で食べた駅弁。『名古屋だるま』の「みそかつ入り幕の内」。みそかつ以外にも煮物や焼き魚、エビフライなどが入っていて大満足。

27日の夜は『メシ通』の謝恩会。料理はパスタや揚げ物、ピッツァなどが出たが、写真は撮らず。

28日の朝は、前日にコンビニで買ったパンと缶コーヒー。これも写真なし。

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全然、マトモなものを食べていないことに気がつき(笑)、この日の昼はカメラマン仲間の田中智己くんと神保町の喫茶店『さぼうる2』へ行き、「ナポリタン」を喰らう。ご覧の通り、量はハンパなかったが、お腹が空いていたのでペロリと完食。

夜は昨年の夏に仕事でお世話になった、某ビール会社の偉い人、Y川さんと食事。一軒目は茅野町にある女人禁制の立ち呑み屋『ニューカヤバ』。Y川さんと店のご主人との話が面白すぎて写真が撮れず。

2軒目は東京駅地下の飲食店街にある『横濱 崎陽軒シウマイBAR』

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「昔ながらのシウマイ」。『崎陽軒』のシウマイといえば、弁当だが、蒸したてはやはり旨い。レモンサワーがすすみまくり。

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こちらは、特製・えび・かにシウマイ2個ずつの食べ比べセット「大粒三種 盛り合わせ」。これも美味しかった!

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これは、「シウマイ弁当の筍煮」。弁当に入っている、アレだ。甘い味付けがこれまたレモンサワーに合う。

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ご飯ものも、ってことでY川さんが注文してくれたのは「中華ちまき」。熱々で激ウマ。

久しぶりの東京を堪能!というわけにはいかなかったが、多くの出会いがあったので、よしとする。いや、これ以上、何を望むというのか。

カメラマン仲間の渡邊清一さん、田中智己くん、『メシ通』の宗像さんほか編集部の皆様、『Yahoo!ライフマガジン』編集部の安田さん、『おとなの週末』編集部の門脇編集長、戎さん、某ビール会社のY川さん、このたびは大変お世話になりました。今度は名古屋でお目にかかれるのを楽しみにしています♪

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↑オマケ画像(笑)。Yahoo!本社で撮影。完全にオノボリさん(笑)。