永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

オンライン講義。

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新型コロナの感染が拡大する前、お世話になっているWebメディア『DANRO』の編集長、亀松太郎さんの紹介でゲスト講師として年に2回、関西大学総合情報学部の講義をさせていただいていた。

今年は新型コロナの影響で授業はオンラインになったため、私の講義もあらかじめ録画しておいた動画を学生たちに見せることになった。昨日、講義を受けた学生たちの感想を亀松さんから送られてきた。

ちなみに講義のテーマは、「永谷正樹、という仕事。」。「お前は何者か?」と、自問自答を繰り返しながら私がフリーになるまでの話と、フリーになってからの苦悩や葛藤、そして、「撮ル」と「書ク」、「喋ル」を軸として、「永谷正樹を仕事にする」という希望をいかにして見出したのかを話をしたのだった。

感想は概ね好評だった。その事実に私自身が驚いている(笑)。いただいた感想でいちばん多かったのは、就活にあたって「お前は何者か?」というフレーズが心に刺さったというもの。

人は皆、あらゆることを選択しながら生きている。大半は無意識に、自分にとって心地よいのか不快なのかが選択する基準となっている。が、時と場合によっては、不快な方を選択した方が良かったと後悔することがある。しかし、常に「お前は何者か?」と自問自答を繰り返すことで、正しい選択ができるかもしれない。私はそう思うのだ。

だから、やはり自分の本当の気持ちを自分自身に問いただし、それを揺るがないものにしておくことは大切なのである。

あと、感想で多かったのは、フリーランスという生き方についてのこと。勇気がいるとか、好きなことをしていて羨ましいとかそんな感想が寄せられた。中には成功していてすごい、というものも。

いや、成功してねぇし(笑)。何をもって成功なのかよくわからないが、おそらく、自由になるお金や時間が沢山あることを指しているのだろう。勘違いしてほしくはないのだが、そもそも、成功するためにフリーになったわけではない。フリーでしか生きられなかったのである。

自分のやりたいことがお金になれば、そんな素晴らしいことはない。しかし、現実は、

自分のやりたいこと>お金、という図式になる。自分のやりたいことに蓋をして、お金のために、生活のために仕事は仕事と割り切ることができたらどれだけ楽なのかと思う。実際は楽じゃないと思うけど。隣の芝は青く見えるのである。

私ごときが偉そうに学生たちへものを申した手前、私自身、この生き方を貫き通さねばならない。背負い込むものが大きければ大きいほど、力を発揮できるような気もするのだ。

「永谷正樹、という仕事。」の話を聞いてみたいという方はご一報ください。対面でも、オンラインでも対応させていただきます。

 

※写真は、昨年11月、関西大学総合情報学部での講義の1コマ。来年は対面で授業をしたい!