姫路への出張は、ある老舗企業の取材だった。
ご多分に洩れず、新型コロナの影響は深刻なものだった。
売り上げは前年比7割減。
創業以来、未曾有の危機に直面した。
しかし、社長は決して挫けず、前を向いて走り続けた。
社員もそれに触発されて、
今やれること、これからやりたいことのアイデアを出した。
即断、即決。
コロナ禍にもかかわらず、新たな事業にも参入した。
蓋を開けてみると、昨年度の売り上げはコロナ前の1.2倍。
社長は言う。
「嘆いたり、愚痴ったりしても仕方がないですから。
走り続けていたら、その姿を見ている人が必ずいます」と。
何百人の社員とその家族の生活を背負っている社長と
フリーランスの私は立場はまったく違うけど、
私も走り続けようと心に決めた。
T田社長、ありがとうございました。