永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

業者だから。

クライアントにとって、私は業者。

業者として報酬をいただく以上、

クライアントに従わねばならない。

食事や休憩もろくにとれない

無理めな撮影スケジュールでもやるしかない。

仕方がない。業者だから。

そりゃ私もクリエイターの端くれとして

クオリティの高いモノをつくりたい。

何も芸術作品をつくりたいと言っているわけではない。

もう少し時間をかけたら、

よりクオリティの高いものができると言いたいのだ。

でも、クライアントのニーズが、

ボリューム > クオリティ

だったとしたら、従わねばならない。

仕方がない。業者だから。

クライアントとの信頼関係が大切。

って、よく言われる。それもわかる。

でも、それはあくまでも理想。

世の中には、報酬を支払う方が立場は上。

そう思っているクライアントもいるという話。

信頼関係を築くのは無理だ。

ただ、信頼を得ることはできる。

ニーズに応えるという形で。

仕方がない。業者だから。

そう割り切って考えることができるようになった。

5年前だったらできなかった。