永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。7

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目下連敗中、というか惨敗中のチャーラーの旅。そろそろヒットを飛ばさないと、企画そのものの存続すら危うくなる。小牧市『大八』を越えるチャーラーは存在しないのかと半ば諦めかけていたそのとき、かなりレベルの高いチャーラーを発見した。

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それは小牧市常普請にある『豚福』。ここはジャンボサイズの唐揚げが有名な町中華である。車の行き来が多い通りから離れているにもかかわらず、多くの客が吸い込まれるように店内へ入っていく。そのほとんどが常連客だと思われる。みんな、旨い店は

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チャーラーは、ランチ限定メニューの「お得な麺飯セット」。好きなラーメンに+250円で天津飯か回鍋飯、炒飯、麻婆飯、中華飯のいずれかをつけることができるのだ。もちろん、私は炒飯をセレクト。

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これが炒飯。席から厨房は見えないが、炒飯を作っているときの中華鍋を振るリズミカルな音が聞こえてくる。もう、食べる前からこれは期待できると思っていた。量はしっかりと1人前ある。具材は、チャーシューとネギ、卵。卵がたっぷりなのでフワフワの食感。味の濃淡もちょうど良い塩梅。塩とコショウ、醤油だけではない複雑な味わいがする。これはかなりレベルが高い。

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炒飯も旨かったが、驚いたのはラーメン。チャーラーのラーメンは、薄くて小さいチャーシューやほんのちょっぴりしか入っていないメンマやネギなど、できるだけコストを抑えたいという店側の意図が伝わってくる。まぁ、あくまでもサービスメニューなので、客側も仕方がないと思っているのだが。

しかし、ここのラーメンは、なんと大きくて分厚いチャーシューが3枚とたっぷりのメンマ、ネギ。海苔までのっている。単品で注文するラーメンとまったく同じなのだ。中華屋ならではのシンプルな味わいも◎。って、この「お得な麺飯セット」は、好きな麺類に+250円なので、当たり前といえば当たり前か。

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さらに嬉しいのは、デザートとドリンクバーが付くこと。オレンジひと切れのデザートはともかく(笑)、いつもは食後にコンビニへ立ち寄って飲んでいるコーヒーが付くのはありがたい。こんなちょっとしたサービスも人気の秘密なのだろう。

出会い。

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べろべろりーん♪

しこたま、呑んだ。

そして、酔った。

でも、今夜はイイ酒だった。

ブログを毎日書いててよかったと、心の底から思った。

オレは幸せ者だ。

何が幸せかって。

自分のことを理解してくれる人がいるってことだ。

つい、今さっきまで、今月50歳を迎えるのが不安しかなかった。

でも、今夜の出会いを機に少しだけ希望が持てた。

オレは一人じゃない!

50歳のオッサンの本気を見せてやる!

50歳のオッサンでも夢を描き、それを実現できることを証明してやる!

くそったれの人生を変えたい。

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2日ほど前からポカポカ陽気が続いている。桜も満開となり、今が見頃。まさに春到来!である。

しかし、〆切間際の原稿を抱えた私は、仕事場から一歩も外へ出ずに原稿、原稿、原稿。パソコンに向かって、ひたすら原稿を書きまくった。おかげで懸案事項だった1本を仕上げることができた。

書いている途中に、

「なんでこんな天気の良い日にオレは仕事なんかしてるんだろう。満開の桜を撮りに行きたいなぁ……」と、思い、ソファで横になった。が、すぐさま思い直して再び机に向かった。前にも日記に書いたとおり、自分を追い込んで、追い込んで、追い込んで、追い込んで、追い込むのだと。

私はカメラマンであり、ライターである。一人二役だけに、写真も文章もテクニックは半人前なのである。人が休んでいるときに写真を撮ったり、文章を書いたりしても、とても追いつかない。だから、人の倍働いて当たり前。

それに、なまじ時間ができると、私の考えることといったら、ろくでもないことばかり。ろくでもないことだから、ろくでもない結果になるのはわかっているのに。自己嫌悪になるのもわかっているのに。

あと、2週間足らずで私も50歳。くそったれの人生がこのまま続くかと思うと、今は本当に焦りしかない。

「あのとき無我夢中で頑張ったから今の自分があるんだ」と何年か経ったときに言いたい。でも、今のままでは絶対にムリだ。だから、やはり自分自身をとことん追い込むしかない。

有言実行。それが、カメラマンやライターとしてだけではなく、人としてひと回りもふた回りも成長することに繋がっていくのだと思う。私自身、もっと強くならねば、くそったれの人生なんてそうは変わらない。

森健さん、再び。

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友人というか、大先輩のCMプランナー、コピーライターの森健さん。以前、彼のことを書いたとき、アクセス数がハンパなく伸びた。ってことで、また利用させていただく(笑)。ヤラシイなぁ、私も(笑)。

昨夜、森健さんから面白い話を聞いた。

「俺が通っている病院の先生がさ、『森さん、カメラマンのナガヤさんって知ってますか?』って言うんだよ。普段は病状や治療方針くらいしか話をしないからさ、ビックリしちゃって」と、森健さん。

はて?私は病院やお医者様を取材することもなければ、知り合いもいないはずだが…。聞いてみると、その先生は、このブログの読者様で、森健さんの記事もしっかりと読んでいたらしい(笑)。

それにしても、お医者様が何をきっかけにこんなバカブログに訪れるようになったのだろうか。すんげぇ気になる。たいへん光栄なことであるし、素直に嬉しく思うが、同時に私のバカが感染(うつ)ってしまうのではと心配になってしまう(笑)。

先生、どなたかは存じ上げませんが、これからも末永くよろしくお願いいたします。そして、このブログに登場する私以外の(笑)人に対しては、「珍獣を眺めるスタンス」で、温か~い目で見守ってやってください(笑)。

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さて、昨夜、森健さんと合流したのは、23時すぎ。それまで編集者と私を含めて3人のライターと打ち合わせをしていた。ふと、Facebookを見ると、森健さんが栄・住吉の『ニューロマンポ』にいることがわかったのだ。

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森健さんと共通の友人であるライターの美由紀ちゃんもそれを見ていたようで、打ち合わせに同席していたライターの石崎ちゃんも誘って3人で行くことになったのだ。

で、その後はもう、森健さんのトークライブ状態(笑)。その中で、

「ナガヤさんってさぁ、ほら、アウトローじゃないですかぁ」と森健さん。

アッ、アッ、アッ、アウトロォー!?いやいや、ごくフツーの一般人ですがな。もちろん、法は犯していないし、納税の義務もちゃんと果たしている。全力で否定すると、

「アウトローが嫌なら、アウトハイで♡」とワケわかんないことを言う始末(笑)。アウトハイって……。アウトでハイな奴=ヤバイ奴じゃん(笑)。っていうか、森健さんに言われたくないわっ(笑)!

そして、今朝。森健さんからアウトロー呼ばわりされたことを女房に言うと、

「たしかに、法は犯してないけど……社会不適合者……かもね」とバッサリ。うっさいわっ(笑)!

昼はうどん、夜は本格割烹『手打麺処 まるいち』

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先日、東区東桜の『手打麺処 まるいち』へ行ってきた。店名からもわかるように、ここはうどんやそばなどが楽しめる麺類食堂である。が、夜になると、店のスタイルががらっと変わることはあまり知られていない。同席したテレビ局の記者も驚いていた。

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店主の吉田保生さんは、17歳のときに愛知県蒲郡市の三谷温泉にあるホテルの和食店で修業したのを皮切りに、神奈川県川崎市内や名古屋市内の割烹で腕を磨いた、生粋の料理人なのだ。

『手打麺処 まるいち』は、奥様の父親、吉田さんにとっては義父が営んでいたが、4年ほど前に亡くなったため、店を継いだという。

この日は食事をしながら取材しなければならなかったので、「おまかせ」をオーダーした。

まず、出されたのは八寸。

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イカの煮物や子持ち昆布、枝豆など8種類の肴がズラリ。車だったのでお酒が飲めなかったのが残念すぎる。

続いて、椀物。

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真丈もさることながら、ダシの旨みがハンパない。ひと口啜るごとに心がほっこりする。もう、むちゃくちゃ旨い!

次にお造り。

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白身と甘エビ、マグロ、ホタテ、ホタルイカの5種盛。どれも見ただけで旨いとわかるほど。驚いたのは、分厚いホタテ。こんな大ぶりなのは初めて食べた。それと、ホタルイカ。これも酒に合うと思う。つくづく車で来たことを後悔した。いや、仕事だから仕方がない。

続いて、焼き物。

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鮭の幽庵焼き、かな。写真ではわかりにくいが、これ、かなり大きくて食べ応え十分。オン・ザ・ライスで掻き込みたくなるほど美味しかった。

こちらは、煮物。

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筍の煮物。ダシがしっかりと染みていて、筍のホクホク感とともに香りが鼻から抜ける。こりゃたまらんっ!

次に鯖の押し寿司。

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締め具合が最高。シャリの味付けもすばらしい。もう、5、6個は食べられる(笑)。食事にもなるし、お酒のアテにもなるのもイイ。飲めなかったけど。って、まだ言うか(笑)。

ここでコースは終わりだと思っていた。が……。

白子の天ぷら(写真撮り忘れ)と大ぶりなカキが登場!

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レモンを搾って、いただきます♪ もう、たまらん!もみじおろしが心地良いアクセントとなって、カキの美味しさを引き立てる。取材中だというのに、思わず無言になってまったがね。写真撮り忘れの白子の天ぷらも火の入れ方が絶妙で、甘みを増していた。すばらしいとしか言いようがない。

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コースの締めくくりは、これまた大ぶりなイチゴ。最初から最後まで美味しゅうございました!

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吉田さん、ありがとうございました!ご馳走様でした♪

で、食べ終わって帰ろうとしたら……こんなモノを発見(笑)。

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やっぱり、この人は旨いもんを出す店をよー知っとらっせるわ(笑)。

今度は一緒に行かないかん。ちづるさん、行こまい。

走り続ける。

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ふとしたときに、弱気な自分がひょっこりと顔を出す。

ええい!負けるものか!と、半ば力ずくで心の中へと押し込む。

毎日がその繰り返し。

一見、弱い自分に打ち勝ったように思えるが、まだ心に余裕があるということにほかならない。

とことん、自分を追い込んで、追い込んで、追い込んで、追い込んで、追い込んで、余計なことを考える隙すら与えぬようにせねばならない。

昨日の自分から1ミリでも前進することができるなら、

無様でもいい。

空回りしてもいい。

とにかく、今はなりふり構わず走り続けよう。

結果は、必ず出る。

そして、自分が選んだ道に間違いなかったと思える日も必ず来る。

心の底から「ありがとう」と感謝できる日も必ず来る。

絶対に。

チャーラーの旅。6

久しぶりの、チャーラーの旅。あらためて町中華を探してみると、“大陸系”と呼ばれる中国人経営の店が多い。ひと昔前よりも確実に増えたと思う。値段も安いし、不味くはないのだが、これといった特徴もない。だから、すごくレポートしにくい。フードライター泣かせの店ばかりなのだ。

さて、今回の「チャーラーの旅。」は、私の自宅からほど近い、名鉄犬山線徳重駅前にある『平和平』。

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店がある徳重駅前のテナントビルは今までいろんな店がオープンしては撤退していった。が、『平和平』は、わりと長いこと続いている。日本人経営なのか、“大陸系”なのかはわからないが、とりあえず行ってみることに。

「イラシャイマセー」と店員さん。おっ、ここは“大陸系”だったのか。まぁ、いいや。肝心なのは味なんだから。

ランチメニューは、10種類からメインのおかずを選ぶ「日替わりランチ」と麺類とご飯類を選ぶ「ボリュームランチ」がある。チャーラーにあたるのが後者の方だ。

麺類は、台湾ラーメンと豚骨台湾ラーメン、豚骨ラーメン、タンタン麺、醤油ラーメン、塩ラーメンの6種類から、ご飯類は、炒飯と中華飯、麻婆飯、天津飯、麻婆天津飯、回鍋飯の6種類から選ぶことができる。実に36通りの組み合わせが可能なのである。

麻婆天津飯という変化球的メニューも気になりつつ、醤油ラーメンと炒飯をセレクト。で、まずは炒飯から出てきた。

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具材は、ハムとネギ、玉子とシンプル。味付けのバランスも良く、そこそこボリュームもある。と、ここまでは合格点だが、ご飯がやわらかいという炒飯では致命的なミスを犯している。

いや、それよりも気になったのは、油の多さ。しっとり系を通り越してベチャベチャ&ギトギトなのである。わかる人しか笑えないと思うが、こんなにも油が多いのは、名古屋が誇る『喫茶マウンテン』のピラフやスパゲッティを食べて以来(笑)。

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何しろ、皿の底の方に油が残るほどなのだ。20代や30代の頃であれば、全然平気だったと思うが、間もなく50歳になろうとしているオッサンには正直キツイ。この日はたまたまご飯の水分量を間違えて、油も多めに入れてしまったと信じたい。

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続いて、ラーメン。具材は、チャーシューとゆで卵、メンマ、モヤシ、ネギと、セットのラーメンにしては豪華。味はいたってフツー。見たままの味。よその“大陸系”とほぼ同じ。

正直、炒飯があまりにも油でギトギトだったために、そのショックで醤油ラーメンの味は覚えていない。炒飯を食べて油まみれになった口の中をスープで流そうと試みたが、かえってお腹が一杯になるという悪循環。この日はずっと満腹で、夕食を抜いたほど。

五十路のオッサンにもやさしいチャーラーはこの世に存在するのか。それもテーマにくわえていきたい。