永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

原点回帰。

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新型コロナが収束したら、東京へ行こう。

いつもお世話になっている編集者や、ご無沙汰している編集者に会いに行くのだ。これまでまったく面識のない編集者にも会いたい。いわゆる、営業ってやつだ。対面でのやりとりは、メールや電話、ZOOMでは得られないものがあると思う。

26年前、掲載誌をスクラップしたファイルを何冊も抱えて、足を棒にして編集部をまわった。そこで出会った編集者に企画を送り続けた。それが私の原点。

最近、メインになっているのは、広告の仕事。それはそれでやり甲斐を感じているが、私がめざすのは、一人でも多くの人々に私の記事を見ていただいて、豊かな気持ちになってもらうこと。そのためには影響力のあるメディアで仕事をするしかない。

原点に立ち返るのだ。今の私には、それが必要だと思う。

ラーメン店の店主とラーメン評論家の件。

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何やら、ラーメン店の店主ラーメン評論家の界隈が騒がしい。

評論家さんは、私なんぞ足元にも及ばない高名な方。ご本人は、フードジャーナリストと名乗ってらっしゃる。常々、その肩書きは斬新と思っていた。

ジャーナリストであるならば、飲食業界の悪しき慣習や、ブラックな企業体質、飲食店とグルメブロガーやインスタグラマーとの癒着など(実際にそれらがあるかどうかは私にはわからないが)について鋭いメスを入れてほしいところだ。

が、やっていることといえば、料理を取材して、写真を撮って、文章を書くということ。私とほとんど変わらない。だからこそ、今回の騒動で擁護できる部分があるのかもしれないと思った。

で、双方の主張をじっくりと読んだのだが、これはどう考えても、評論家さんの分が悪い。以下に引用する。

梅澤さんは後から来て、もちろん仕事中なんでノンアル。
僕は泥酔。って図式ですw
不思議というのは、会いたいというから来たので、当然に普通の写真を撮っていいと思ったというか、梅澤さんを撮らないと鍋料理の宣伝もできない、ていうかその前段階で、御社のお店で飲み会だったら普通、店主の写真って撮りません?

そもそも、泥酔した状態で仕事がらみの人と会うというのが私には考えられない。それがたとえ会食であったとしても。しかも、今回の騒動に対する意見も酒を飲みながら書いているし。

シラフで会食がスタートして、飲みすぎて泥酔するというのもアウトだな。よほどお互いに気心が知れた間柄であれば、ギリギリ許されるかもしれないが、この場合、初対面。

評論家さんは仕事の関係者との飲み会と思っていたのだろう。いや、でも、

会いたいというから来たので、当然に普通の写真を撮っていいと思ったというか、梅澤さんを撮らないと鍋料理の宣伝もできない、

と、ある。「宣伝」というコトバをジャーナリストが使うことに引っかかるが、評論家さんの中では、仕事半分、遊び半分だったのだろう。この仕事をしていると、そういったことはよくある。それは私も認める。

しかし、店主はというと、この会食を完全に仕事の一環として捉えていたに違いない。そうでなければ、ラーメン評論家と会う理由がない。今回のトラブルは、その温度差によって生まれたのだと思う。

と、なると、キーパーソンは、双方を引き合わせた「業者さん」ということになる。業者さんがこの会食をどのように双方に伝えていたのかが気になる。

店主によると、

「付き合いのある材料業者さんが、評論家のH氏を紹介してくれるというので、

と、ある。一方、評論家さんは、

ラーメン関係では有名なある業者さんがいて、その人から「梅澤さんが会いたいって言ってるから、来てください!」ってFacebookメッセージで言われたんですね。

「紹介してくれる」と「会いたい」。かなり、ニュアンスが違う。アイドルグループ出身の美人店主から「会いたい」と言われれば、泥酔して傍若無人に振舞っても許されると思ったのかもしれない。「オレが飲食業界のことを教えてやる」といった具合に。

蒸し返すようで申し訳ないが、

梅澤さんを撮らないと鍋料理の宣伝もできない、

ここで「宣伝」と書いているということは、自身が影響力を持つ人間であることをご本人も自覚していると思う。このスタンスも大問題である。そもそも、評論家やジャーナリストは、そんなにも偉い存在なのか。

私の周りに評論家はいないが、ジャーナリストは知り合いに何人かいる。皆、とても謙虚で、自分と取材対象者や情報提供者の間にきちんと線を引いていて、適度な距離感でつき合っている。彼らのスタンスはとても参考になる。

さらに、評論家さんは、その後、ジャーナリストとはあるまじき行為に出る。「超モメてたラーメン店」、「ヤバい会社だけど、地元の某業者にお金払わなくて」、「さらにヤバい人が加わったりして」と、自身のSNSに反社をイメージさせる投稿をしたのだ。

ジャーナリストであるならば、ウラを取るのは当たり前の話だ。まぁ、最近ではテレビにも出演する有名なジャーナリストがネットの出所がわからないようなデマを思いきり信じ込んでSNSで拡散させていることも多々あるが。

私は、私自身のことを評論家やジャーナリストとこれっぽっちも思っていない。便宜的にフードライターと名乗らせていただいているが、その店に訪れた、ただの客というのが正しい。食べて美味しいと思ったから、その店の居心地が良いと思ったから書く。もちろん、ときには、その逆もある。

こんなことは、誰にでもできるし、私に文章力がないのは私自身がいちばんよくわかっている。実際、Yahoo!に私が書いた記事が掲載されると、ボロカスに書かれるし(笑)。それに、グルメブロガーも星の数ほどいる。

私と彼らの違いは、文章や写真を掲載するメディアからお金をもらっているか否か。なぜ、私はお金がもらえるのかは知ったこっちゃない。私を使ってくれている編集者に聞いてくれ。

本来、飲食は楽しいことである。たとえ美味しくなくても、店主が無愛想でも、それはそれで笑い飛ばせばよいではないか。私の役割は、メディアを通じて飲食をより楽しいものにすることだと思っている。

 

※写真は、最近食べた愛知県江南市『食堂 和おん』の「中華そば」。当たり前ですが、本文とは一切関係ありません。

明日はカレー!

今日は、浜名湖の会員制リゾートホテルで撮影した写真の画像処理。昨日から作業していて、終わるのに今日の午前中いっぱいまでかかった。それだけ枚数が多かったのだ。

午後からは、レギュラー仕事の原稿書き。これはほぼ書き終えた。「ほぼ」というのは、タイトルや見出し、写真のキャプションがまだこれからということ。

明日は、別のレギュラー仕事の長文原稿を仕上げる予定。こちらは半分ほど書いているので、明日中には終わると思う。

原稿と並行して、明日の夕飯のカレーを仕込むことに。だから、明日は1階にある仕事場ではなく、2階のリビングで原稿を書きながら鍋の火加減をチェックしようかと。

普段、女房が作るカレーに使うルーは、ハウス「こくまろカレー」とグリコ「プレミアム熟カレー」のミックス。決して不味くはないのだが、私にとっては辛さが今ひとつ。で、私が使うのは、ハウス「こくまろカレー」と、同じくハウス「ジャワカレー」のミックス。

本当は「ジャワカレー」だけでもイイくらいだけど、前に作ったとき「辛すぎる!」と言われたので、辛さ控えめの「こくまろカレー」と半々にしたのだ。

具材は、牛肉とメークイン、ニンジン、玉ネギの家庭のカレーの王道。あ、牛肉は今夜から野菜&フルーツジュースに浸けておく。そうすると、フルーツの酵素で肉がやわらかくなるのだ。

もう一つのこだわりは、玉ネギのスライスを飴色になるまでじっくりと炒めて玉ネギのペーストを作ること。これだけでカレーの味はガラリと変わる。

私がめざすのは、ひと口目は玉ネギの甘さが広がって、後から辛さがじんわりとくるカレー。明日は完璧なカレーを作ってみせる!

写真に完成形はない。

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今日は、今月末に新たにオープンするラーメン店にてメニュー等の撮影。

仕事柄、お店のオープンやリニューアルに立ち会わせていただくことが多い。そこには夢や希望が満ち溢れていて、応援したくなる。

同時に、私自身の仕事に対する姿勢を見直す機会にもなっている。

ルーティーンになってはいないか?そこに新たな創意工夫はあるのか?その現場においてベストなライティングを設営できたのか?等々を自問自答する。

料理と同様に、写真も終わり、というか完成形はない。現場でいろいろと試しながら、オノレの理想に近づけていく。だからこそ、楽しい。

撮影の仕事をはじめて四半世紀以上経つが、まったく飽きないのはそこにある。

一人旅。

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昨日のブログで宣言した通り、今日は完全オフ。

やったことといえば、仕事のオファーのメールを返信しただけ。せっかくの休みなのに、自宅にいるとPCを開いて作業をしそうなので、外出することに。

昨日のブログでは、美味しいものを食べに行こうと書いたが、昨日の激務の疲れをとるために温泉に浸かりたくなった。

で、向かったのは、以前に取材へ行ったことがある岐阜県恵那市の『くしはら温泉 ささゆりの湯』。ここにはプライベートでも何度か訪れていて、泉質のみならず、山に囲まれたロケーションも気に入っているのだ。

自宅から温泉までは、高速を使って1時間半ほど。しかし、別に急いではいないし、誰かと一緒の旅ではない。好きな音楽を聞いたり、amazonプライムの映画やドラマを見たりして一人の時間を楽しみながら、あえて下道を使ってのんびりと車を走らせた。

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お昼は、岐阜県瑞浪市の人気ラーメン店『あきん亭 瑞浪本店』。「あきんめん」に「味たま」をトッピング。

写真からもわかるように、ここのラーメンは、いわゆる昔ながらの中華そば。そして、分厚いチャーシューが特徴。チャーシューだけでお腹が一杯になった(笑)。

あっ、しまった!『くしはら温泉 ささゆりの湯』の外観写真を撮るのを忘れた。温泉はオートキャンプ場が隣接していて、そこは隙間がないほど多くのテントが張られていた。完全に密状態。大丈夫か、これ。

土曜日なので温泉も多くの客で賑わっていた。これまで平日にしか来たことがなかったので驚いた。

内湯と露天風呂、ジェット風呂と、のんびり温泉に浸かった。天気も良かったので露天風呂は最高だった。私の後から入ってきたおじさんの、「あー、極楽だ……」との呟きを聞き逃さなかった(笑)。うん、見事に心境を言い表している(笑)。

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お風呂上がりに、テラスでコーヒー牛乳。冷たさと甘さが身体にじんわりと染み込んでいく。これもまた、極楽。

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これは、テラスからの眺望。もう、9月も終わりなので、心地よい風が身体を包み込む。これ、これっ!今回の一人旅は、この極上のリラクゼーションを味わいに来たのだ。

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こちらは、帰りに立ち寄った『道の駅 おばあちゃん市・山岡』にある巨大木製水車。ゆっくりと回転する様に癒やされた。スマホだけではなく、持参したオールドレンズを付けたミラーレス一眼でも撮影した。

女房や子供、友人との旅も楽しいが、一人旅がサイコーなのは、自由気ままなこと。ゆえに、とことん自分の欲望を満たすことができる。

明日は、午後から名古屋駅の近くでメニュー撮影。とても良い気分転換になった。

明日は休む!

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浜松での撮影を終えて、今さっき帰ってきた。

いやー、長丁場だった!

何カット撮影したのかわからないほど。

出発したのが朝6時半だったから、18時間半労働。

2日間以上も働いていることになる。

それを言い訳にして、明日は休む。

誰に何と言われようが、休む。

で、何か旨いものを食べに行く。

とりあえず、今はぐっすりと眠りたい。

久しぶりのコンビニ弁当。

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今日は、長男が山梨まで虫を採りに行くと言うので車を貸した。そのため、自宅兼仕事場から一歩も出られず。

ちょうどレギュラー仕事の原稿書きがあったため、今日は終日その作業に追われた。

昼は、昨夜買っておいたコンビニ弁当。単行本の原稿を書いていたときは、ほぼ毎日食べていたが、最近ではすっかりご無沙汰だった。

せっかくなので、買ったばかりのα7RIVで撮影してみた。うん、なかなかイイ感じ。

明日は、浜名湖の会員制リゾートホテルで撮影。おそらく、朝から夜まで撮りまくりになると思う。

せめて緊急事態宣言が発出されていなければ、撮影の打ち上げとして名物のうなぎを食べて帰るのだが。たぶん、明日も夕飯は吉牛かマックのテイクアウトになりそうだ。

朝6時半頃に自宅を出発しなければならないので、今夜は早めに休もう。