誰だって、人からイイ人だと思われたい。
誰だって、波風を立てずに円滑な人間関係を構築したい。
ずっと、私はそう思っていたし、
そう心がけてきた。
でも、もう、やめる。
私自身の人格に関しては、
何とでも、好きなように言えばいいさ。
ガンガンに非難すればいいし、
言いふらされても構わない。
実際に私は人として欠陥だらけだし、
決してイイ人なんかじゃないから。
カメラマンとしても、ライターとしても、
もちろん完璧とは思っていない。
でも、恥ずかしい生き方をしてきたとは思っていない。
それを否定されたら、
これはもう戦うしかない。
勘違いしてほしくないのだが、
私自身のちっぽけなプライドを守るためではない。
尺が、ページが埋まりさえすればいい。
金が儲かりさえすればいい。
信じられないかもしれないが、
メディアの世界には
そんな馬鹿げたことを考えている不届き者もいる。
そんなヤカラをのさばらせておくと、
メディアは信頼を失い、どんどん劣化していく。
それを目の当たりにして、
「イイ人だと思われたい」なんて言ってられないのだ。
そもそも、モノをつくるというのは、
面倒くさい作業の積み重ねなのである。
それを理解できないヤカラと一緒に仕事するのは、
どう考えても無理だ。
私が今と変わらないペースで仕事ができるのも、
おそらく、あと10年くらいだろう。
バカを相手にしているヒマなんぞはないのだ。