永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

オレはここにいる。

昨日のブログで書いた金刀比羅宮の参拝を終えて、コインパーキングに停めたカングーの車内で休憩していたときのこと。テレビの電源を入れると、俳優の佐藤二朗さんが『徹子の部屋』にゲストとして出演されていた。

佐藤二朗さんは、ソニーストア名古屋が移転オープンする際に制作した動画でご一緒させていただいたことがある。

youtu.be

↑それがこれ。

『徹子の部屋』で初めて知ったのだが、佐藤二朗さんは、あのリクルートに就職したにもかかわらず、役者の夢が捨てきれず、なんと、入社式の日に辞めたらしい(笑)。

他にも、役者としてはNG大賞しか獲ったことがないのに、脚本家としては韓国の映画祭で最優秀脚本賞を受賞したとか面白いエピソードを話してくださった。その中で私の心に刺さった言葉が2つあった。

1つ目は、「役者だけで食べていけるようになったのが嬉しい。芝居のことだけを考えていればいいんだから」というひと言。

私はというと、写真と文章で食べている。写真と文章のことだけを考えていればよいのだが、この状況を作ってくれているのは女房がフルタイムで働いてくれているからにほかならない。そんな女房に対して、まったく感謝が足りないことに気がついた。奥様のことを心から愛している佐藤二朗さんを見習わねば。

2つ目は、「売れない頃に通っていた銭湯の、猫の額のような狭い露天風呂から見える小さな空を見上げて、『オレはここにいるぞ!』って思ってた」というひと言。その気持ち、むちゃくちゃわかる。ブログを書いている今、この瞬間だって私はそう思っている。

実は明日、いや、このブログが公開されるのは25日(月)の0時だから今日か。私は53歳になる。もう先が見えているというのに、このまま鳴かず飛ばずのカメラマン、ライターのままでよいのか!今年は、今年こそは本気で生き直す。覚悟しろ、オレ。