永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

「月収○○○万円をめざす」ライター、嫌い。

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昨日はHPの完成が嬉しすぎたため、「嫌い」シリーズを中断してしまった。今回で最終回。みんな、ドン引きしないでついてきてくれよな(笑)。

今回も、書こうか書くまいかメチャクチャ迷った。私の嫌いなもの。それはネット上、とくにtwitterで見かける「月収○○○万円をめざす」という肩書きを持ったライター。

いや、正直羨ましいよ。月収7ケタなんてのは。相当努力しているだろうしね。オレ、25年間もフリーでこの仕事やってるけどさ、書くだけで月収7ケタなんて稼いだことがないもん。

いったい、どうやって稼いでいるんだろ。よっぽど人の心に響く文章が書けるのかな。それとも、儲かる仕組みというか、システムを構築したのかな。前者であれば、全然嫌いじゃない。むしろ、大好き。っていうか、弟子入りしたい(笑)。

でも、後者の場合は……嫌い。いや、儲かるシステムを作ってしまうほどの頭脳をお持ちであれば、何もライターなんぞやらなくてもいいのに、と、頭の古ーいおっさんは考えてしまうのさ。

昨日、開設したばかりの私のHPには料金も書いてある。ちなみに文章は、文字数や取材の有無、取材日数によって異なるけど、4万円(消費税・経費別)から承っている。100万円を稼ごうと思ったら、25日間毎日仕事を受注して書き続けねばならない。

このブログのように、好き勝手に書くことはできても、クライアントがいて、そのリクエスト通りに書くとなると、絶対にムリだ。でも、彼らはそれをやっているということになる。それとも、単価そのものが高いのか。1本20万円とか。

そりゃ稼ぐことは大事だよ。プロなんだから。ガンガンに稼げばいいさ。でも、ハンドルネームに「月収○○○万円をめざす」と入れてしまうメンタリティが理解できない。で、彼らのツイートを見ると、いくら稼いだとかそんな話ばかり。

月収7ケタも稼ぐ、世間でいうところの成功者となった自分をPRしたいのかな。それって、書くことよりも稼ぐ方が好きなんだろうなぁって。オレは成功者にはなろうと思わないし、1ミリも興味がない。ただ、自分の好き勝手に、自由に生きたいだけ。だから、この仕事を選んだ。

さて、昨年の6月19日にGoogleアドセンスの申請が通った。

nagoya-meshi.hateblo.jp

そして、11ヶ月経って、収益として支払われる8000円に達した。ブログで宣言した通り、寄付をした。寄付先は東京在住のライターの友人が中心となって活動している無料塾。昨年11月、東京へ行った際に無料塾の話を聞き、ブログで収益が出たら絶対に寄付をすると決めていた。

無料塾に通う子供たちは、普通に暮らしている人からは想像できないほど過酷な人生を送っている。小学生や中学生、高校生が背負うにはあまりにも重たい十字架。

「親から愛情を受けていないし、躾もされていないから、箸の持ち方や食べ方もめちゃくちゃだし、クリスマスの存在すら知らなかった子もいるんですよ」と友人は語った。

「親が悪い」と人は言うだろう。たしかに、悪い。最低の親だ。私も子を持つ親だが、ぶん殴りたい。でも、「親が悪い」と決めつけたところで、子供たちの空腹は満たされない。誰かが食べ物を与えなければ生死にかかわるのだ。

では、誰がやるのか。行政も、学校も、宗教もやれないし、やらない。友人のように、何とかせねばと思った人がやっている。私も直接かかわることができないし、どかーんと寄付できるゆとりもない。だから、せめてブログの収益だけでも役に立てたいと思った次第である。

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皆様、このブログに↑このような広告が出ていると思います。毎日クリックしてくれとは言いません。「あ、ナガヤがこんなこと言ってたな」と、思い出したときで結構なので、クリックしていただけると、ハードコアな人生を送っている子供たちが救われます。

そして、無料塾でいっぱい勉強して、お腹いっぱい食べて、負の連鎖を断ち切ります。社会へ出たときに子供の頃に受けた恩を返します。ひいては未来の日本が救われます。そのためにもどうか皆様、バナー広告のクリックをお願いいたします。