永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

転職。

写真は、昨日の関西大学での講義の1コマ。PCに向かって話している写真からもわかる通り、大学まで行ってはいるものの、講義はリモートで行われた。ゆえに、学生たちの反応は伝わってこない。

実は、前回も同様のスタイルだった。にもかかわらず、講義後には本当に数多くの感想が寄せられた。しかも、ほとんどが好意的なものだった。50歳すぎのおっさんの拙い話が学生たちに刺さったと思うと、正直嬉しい。

質疑応答の時間に「転職するには勇気が必要ですか?」という質問を受けた。

このブログに何度も書いているが、私は「お前は何物だ?」、「お前は何がやりたいのか?」、「お前がめざすものは?」と、常に自問自答を繰り返している。現状に満足したら「負け」だと思っている。

しかし、これはフリーランスだからこその話であり、就職した会社でここまで自分自身を追い込む必要はない。嫌になったら、無理をせず辞めればよいのだ。頑張って、頑張りすぎて病気にでもなったら、それこそ親が悲しむと思う。

私は2回、転職をしている。1回目は広告制作会社から編集プロダクションに。2回目はフリーになるときに。いずれも計画的なものではなく、突発的なもの。嫌で嫌で仕方なかったから辞めた。そんな状態で先なんて見えるわけがない。

私は30歳でフリーになれればよいと何となく思っていた。だから、20代はいくらでもやり直しがきくとも。それは今も同じだと思う。20代はいろんなことを経験する中で、自分の好きなことや自分に合っているものを探せばよいのだ。

人生は長い。若者には思いきり自分の人生を楽しんでほしい。願わくば、若者が転職をしても、それがハンデにならない社会であってほしい。若者には無限の可能性があるのだから。