永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

次男からのLINE。

今日は午前中に写真の現像をして、編集担当へ送信しただけで午後からは完全オフ。Amazonプライムで映画を見たり、Tver.でドラマを見たりしてのんびりと過ごした。

明日は三重県亀山市で取材・撮影。夕方くらいに終わると思うので、帰りに『アクアイグニス』へ立ち寄って疲れを癒そうと思う。

さて、先日、関東で暮らす次男からLINEでメッセージが届いた。次男から連絡が来るのは珍しいと思い、開いてみると
「サボろうと思えばサボることのできる状況で、自分自身を奮い立たせるにはどうすればよいのか?」とあった。

うん。なかなか良い質問である。

きっと、次男はフリーランスである私が自分自身を律して仕事に向き合っていると思っているのだろう。ひょっとすると、このブログをご覧の読者様の中にもそう考えている人がいるかもしれない。

残念ながら、答えはノー。自分自身を律しなきゃとは思うものの、まったくできていない。「サボろうと思えば」ではなく、確信犯的にサボっているのである(笑)。

そもそも、基本的に自分の好きなことを仕事にしているので、モチベーションを上げたりする必要はないのだ。それよりも、めざすべき方向をしっかりと定めることの方が大切なのかもしれない。

そこで、私は以下のように返信した。

基本的に自分の好きなことを仕事にしているので、
自分を律したり、奮い立たせたりする必要がないんだよ。

お父はそんなにマジメじゃないから、サボるときはサボるし。

サラリーマン時代はどうだったのか振り返ってみると、
一生その会社で働くわけではないし、独立するためのステップ
だと思っていたかな。

そうそう。23歳のとき、転職先が決まる前に会社を辞めたんだけど、
お母との結婚は決まっていたんだよね。

そのときは焦ったよ。結婚するということは、
自分だけの人生ではなくなるんだから。

お母を安心させるために就職活動を頑張ったと思う。

フリーになってから半年くらいはお母に食わせてもらっていた。

それも自分の中ではガマンならなくて、
毎日疲れきって寝ているお母の寝顔を見て、頑張ろうと思ったね。

やっぱり、人は一人では生きていけないんだね。

和樹も大切な人のために自分を奮い立たせてみては?

翌日、次男から返信があった。

自分のためよりも他人のための方が仕事の原動力になることは次男も理解しているものの、会社では「自分の人生を生きろ」というようなことを言われるそうで、次男はそれで悩んでいたのだった。

さらに私はこのように返信した。

「自分の人生を生きろ」は、たしかにその通りかもしれない。
でも、それは自己中心的な考え方であって、拡大解釈をすると、
「誰かを悲しませても自分がよければそれでよい」ということになる。
そんな生き方は、やさしい和樹にはできないよ。
そもそも「和樹」という名前は「和をもって尊しとなす」、
つまり「何事をするにも皆と仲良くすることが大切」
という願いを込めて名付けたのだから。
今こそ生き方を大きく変えるチャンスだよ!

次男は今月で23歳になる。23歳といえば、私が今の仕事を始めた年齢である。いつでも、何度でも生き直すことができるし、悩み、苦しんだ分だけ必ず報われる日が来る。

次男よ、お前はお母の智慧と愛、そしてオレの生きる力を兼ね備えたハイブリッドなのだ。だから、絶対に大丈夫だ。オレが保証する。