永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ライカQ2。

買ってしまった……。ずーーーっと前から欲しかった、ライカQ2。

発売は2019年だから5年も経っているし、すでにQ3という後継機も発売されている。

そりゃQ3は欲しいよ。でも、100万円、だからね。さすがにパッと出せる金額ではない。妥協してQ2にした、というわけではなく、Q2が欲しかったのよ。

で、Q2を実際に使ってみた感想なんぞを。

まずね、いちばん惹かれたのは、このすっきりしすぎているデザイン。仕事で使っているソニーのミラーレスはボタンやダイヤルだらけだけど、Q2は必要最小限。決して便利とはいえない。

でも、それがまたイイ。許せちゃうというか。道具としての美しさと機能美を兼ね揃えているのだ。

触り心地もまったく違う。金属ならではのひんやりとした触感は、初めて一眼レフを触ったときの感動が蘇ってくる。

ちなみに私のカメラデビューは、キヤノンのF-1というオール金属のカメラだった。シャッターも機械式で電池も要らなかった。当時はレンズの銅鏡も金属だったから、メチャクチャ重かった。

シャッター音も金属音がした。今思えばとても大きくてうるさかったと思う。でも、写真を撮っているという実感はあった。

いつの間にかカメラのボディは強化プラスチックになり、道具というよりも家電製品のようになった。仕事で使うカメラに愛着が持てなくなった原因はそこにあると思っている。

シャッターボタンの押し心地や絞りリングのクリック感もまったく違う。デジタルカメラなのにフィルムカメラ、それもクラシックなモデルに近い。ライカのカメラというのはそういうものなのだろう。

レンズはズミルックスの28mm F1.7。シャープでコントラストが高いことはわかった。まだ特性というか、クセまではまだ掴んでいない。

いちばん驚いたのは、ファインダーの見え方。マニュアルフォーカスでもピントが合わせやすい。撮るのが楽しくなる。

Q2はすでに仕事でも使っている。仕事はもちろんだが、私の写真人生に必要な1台にしたいと思っている。皆様、私にこのカメラを向けられたら撮られてやってください(笑)。