永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

何を食べても旨い居酒屋で「なごやめし」を堪能!

昨夜は沖縄からのお客様の「本場の『なごやめし』を食べたい」というリクエストに応えて栄4丁目の『串カツ 青山七丁目』へ。

ココは、友人の紹介で3年ほど前に訪ねたのをきっかけに、主に県外に住む知り合いが来たときに利用させてもらっている。取材でも何度かお世話になった、私のお気に入りの店である。

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店を訪れる大半の客が注文する「味噌串かつ」。味噌ダレはとろみのあるタイプ。濃厚な味付けだが、しつこさはなく、何本でも食べられる。誤解を恐れずに書くが、決して上品な味わいではない。イイ意味で「ゲスい」味。同行した友人が「競馬場とかで食べるあじ」と評した。うん、なかなか秀逸な例えだ。希少な地酒や焼酎よりもチューハイやホッピーに合うのだ。

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「手羽先」は大ぶりで食べ応え十分。チェーン店よりもコショウが控えめだが、このくらいの方が肉の旨みがしっかりと伝わる。

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「ポテトサラダ」。ココに来たら絶対に注文するメニュー。やや濃いめの味付けだが、ジャガイモの味と香りは十二分。洋食店の、マヨネーズがきいたポテサラも好物だが、お酒に合う居酒屋のも旨い。茶碗にテンコ盛りにして食べたい。

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ダシが染みた「おでん盛り合わせ」。以前にこのおでんを取材したことがある。このおでんは、店主の青山さんのお母様が作ったものがベースだという。たしかに家庭料理のような、ホッとする味わい。

私の「なごやめし」の原点は何だろうと考えたとき、やはり私も母が作ってくれた料理にたどり着く。いろいろ作ってくれたが、いちばん印象深いのは、味噌汁だ。もちろん、豆味噌の。朝、大量に作った味噌汁を昼も夜も温め直して飲んでいた。実は子どもの頃はそれが嫌いだった。でも、なぜか今は無性に恋しい。具はナスがいいな。煮込みすぎて原型をとどめずドロドロになったナス。それだけで丼メシを掻き込めるだろう。

f:id:nagoya-meshi:20161214002801j:plain私のいちばんのお気に入りがこの「どて豆腐」。噛むごとにほとばしる肉の旨みと味噌のコクがたまらない!コンニャクにもしっかりと味噌が染み込んでいる。そんなどて煮と豆腐の組み合わせは玉子に次ぐ、いや、同等のマッチング。これが食べたいがためにココに来たと言っても過言ではない。

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店主の青山正伸さん。青山さん、ご馳走様でした♪