私、永谷正樹は、いつの間にか「デカ盛り」の有識者になっていた(笑)。
↑Wikipediaにこう書いてあった。
永谷正樹(ながや まさき)
フードライター兼カメラマン1969年愛知県生まれ。名古屋商工会議所所属。愛知県の食文化(名古屋めし、モーニング、喫茶店)に造詣が深く、地元・全国(マツコ&有吉の怒り新党、2016年3月9日)を問わずテレビ局や新聞]等メディアへの出演・情報提供多数。リクルートが運営するWebマガジンに【名古屋デカ盛り列伝】を連載している。2014年3月4日に「名古屋・一宮・豊橋…喫茶店モーニング図鑑」を出版した。
たしかに、一時期、デカ盛りの店ばかりを取材していたことがある。名古屋はデカ盛り店が多く、フードファイターたちにとって聖地なのである。ただ、私はデカ盛り店とそのメニューを紹介している、いわば語り部にすぎず、デカ盛りマニアでもなければフードファイターでもない。取材時にデカ盛りにチャレンジするものの、半分どころか1/3も食べられないチキン野郎である。
おっと、前置きが長くなった。今回紹介するのは、自宅から車で15分ほど。名古屋市北区苗田町にある『中華料理 シンチャン』。
まず、名前がイイ。ママさんの名前を冠したスナック『あけみ』とか『みゆき』と同様に、店主の名前をそのまま店名にしていると思われる。きっと、店主の名前は「慎也」とか「真治」で、皆からシンチャンと呼ばれているのだろう。
ここには腹が減ってたまらないとき限定で行く。チャーラーのボリュームがハンパなく、今の私が完食できるギリギリの量なのである。
そのチャーラーがこの「炒飯セット」(700円)。前列のラーメンとチャーハンがメインだが、後ろにあるのは!?とりあえずは、ラーメンから見てみよう。
名称は、「醤油ラーメン」ではなく、店名を冠した「シンチャンラーメン」。まぁ、見た目は完全に醤油ラーメンなんだけどね(笑)。強いて違いを言うならば、ニラが入っているところか。そのおかげでスープにパンチとコクが生まれている。ほかの具材は、チャーラーのラーメンでは珍しい大きめのチャーシューとメンマ、モヤシ、ネギ、コーンと盛り沢山。ちなみに「炒飯セット」は「台湾ラーメン」も選択可能だ。
こちらが炒飯。具材はチャーシューとネギ、玉子とシンプル。食感はしっとり系。写真ではわかりづらいが、1人前以上のボリュームがある。女性や少食の方ならこの炒飯だけでお腹いっぱいになると思う。ラーメンもしっかりと1人前の量があるので、さすがの私もギリギリ。フツーはこれで終わりのはずなのだが、ここはさらにもう2品つくのである。
それが唐揚げとサラダ!特筆すべきは唐揚げ。カレー塩が付いていて、これがまた旨いのである。ラーメンと炒飯でお腹のキャパはギリギリなのに食べてしまうのである。だから、ここにはよほどお腹が空いていないと来られないのだ。
20代、30代の頃だったら、間違いなくペロリと完食できただろう。さすがに五十路となると、食べる量も少なくなった。イイ大人なんだし、量より質を求めるべきだろうが、チャーラーの旅。はやめられそうにない。