永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。19  京都編(後編)

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チャーラーの旅。京都編の後編である。この日は午前中に仕事を終えて、担当編集を京都駅まで送迎した。せっかくなので、『本家第一旭たかばし本店』へ行こうと車を走らせた。

ところが、ランチタイムのピークはとっくに過ぎているにもかかわらず、店の前には長蛇の列。断念して、先日ブログにも書いたように、「大谷祖廟」へ行った。近くで適当な店を探すも見つからず、すっかりランチ難民になってしまった。

時間は14時すぎ。さすがに腹が減ってきた。帰路につく途中で、京都東インター近くにある『たかばしラーメン 京都東インター店』を見つけて飛び込んだ。

www.takabashi.com

『本家第一旭たかばし本店』との関係や味の違いはよくわからないが、「たかばし」というフレーズから京都のラーメンだろうと思ったのだ。

で、注文したのは、デフォルトの「たかばしラーメン(並)」(650円)に焼飯(小)が付く「焼飯セット」(+230円)。あまりにも空腹だったので、これに「餃子」(250円)も追加したが、こちらは写真を撮らなかった。

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まず、運ばれたのは焼飯(小)。小サイズにしては、なかなかのボリューム。230円の追加ならかなりのコスパだ。味は……。パラパラに炒めてはあるものの、いたってフツー。いかにもチェーン店の味。東海、関東で言えば、『幸楽苑』のような感じ。前日に『新福菜館』のやきめしを食べたので物足りなさを感じたのかもしれない。

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こちらが、たかばしラーメン。具材は、薄切りのチャーシューとメンマ、モヤシ、ネギ。メンマ以外は『新福菜館』と同じだが、味はまったく違う。たしかにマズくはない。味が濃厚すぎる京都ラーメンをもっと多くの人に支持してもらおうとしたあまり、逆に個性を失ってしまった感がある。

何度も言うが、マズくはない。しかし、人の味覚だけではなく原価率なども細かく計算し尽くされたセントラルキッチンっぽい味なのだ。しかし、『新福菜館』も同じチェーン店なのに、この違いは何なのか。

おそらく、店の雰囲気もある。『たかばしラーメン』は、ファミレスのような雰囲気。メニューや店内のPOPも写真付きでかなりお金がかかっている。一方、『新福菜館』は町中華そのもの。メニューもワープロで作ったような簡単なものだった。人が「旨い!」と感じるのは味だけではなく、ほかの要素も沢山あるのだ。