永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

休みなんて要らない。

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このブログは、日付が変わる前の22時半頃から書き始めて、24時に更新するのを心がけている。しかし、どうしてもPCに向かうことができなかったり、書きたくない日もある。

そんなときに役立つのが、あらかじめ書いておいた記事のストックである。常時4~5本ストックしておくのを心がけていたが、最後の1本になってしまった。しかも、その記事を書いたのは、3月29日。
この日は月末ということもあって、忙しさがピークに達していた。当時、といってもまだ2週間くらいしか経っていないが、新型コロナがここまで影響するとは思っていなかった。この忙しさがずっと続くと思っていた。

記事をボツにしようとも思ったが、私の危機意識の薄さを物語っているので、恥を忍んで載せることにする。

 

 

ここのところ、土日はずっと仕事をしている。メールも電話もないから、原稿を書くことに集中できるのだ。となると、休みは平日となる。しかし、それもままならない。平日は平日で取材へ行ったり、企画を考えたりしていると休んではいられないのだ。

しっかりと休みをとって心身ともにリフレッシュすれば、仕事の能率は上がるかもしれない。が、楽しくて仕方がないのである。仕事が。会いたい人に会ったり、行きたいと思った場所へ行ったり、食べたいと思ったものを食べたり。

そりゃ原稿を書いているときに適当なフレーズが浮かんでこなかったり、筆が止まったりしたときは辛くて仕方がない。でも、それを乗り越えて原稿を書き上げると、辛さも吹っ飛ぶのだ。さらに記事が掲載されたときも嬉しいし、何よりも私が書いた記事を読んだ方が喜んでくださるのがいちばん嬉しい。この先、何回それを味わうことができるのかを考えたら、一分一秒さえも惜しい。だから、休みなんて要らない。

そもそも、巷の人々は休みの日に何をしているんだろうか。家族サービス?そんなもの、普段から家族としっかりコミュニケーションをとっていれば要らない。逆に女房や子供をどこか遊びに連れて行かなければ成り立たないような関係ならば別れちまえ。そもそも家族サービスというコトバが私は大嫌いだ。

それとも休みの日は趣味に没頭しているのだろうか。私にはこれといった趣味もない。かつて趣味だったことがそのまま仕事になってしまったのだ。仕事で写真を撮るようになってつまらなくなったという話もよく聞く。私の場合はその逆。楽しくて仕方がないのである。

休むのがもったいないと思えるほどの、人生のすべてを懸けられるすばらしい仕事に出会えたことが嬉しいし、ありがたい。私を選んでくださる編集者様やクライアント様、ともに働くパートナー様、快く取材に応じてくださる皆様、そして、記事を読んでくださる読者様などなど。本当にいくら感謝しても足りないほどである。多くの方々に支えられていると思うと、やはり休んでなんていられない。

※写真は、出張先の豊橋市で入ったネットカフェで原稿を書き上げた直後に撮影した1枚。

 

 

休みなんて要らない、という気持ちは今でも持ち続けている。スケジュールは真っ白だが、それは取材や撮影がないということだけ。そればかりが私の仕事ではない。

企画を考えたり、それこそ、ブログを書くのも仕事。ずっと仕事モードにしておけば、新型コロナの終息と同時にスタートダッシュが切れると信じている。