永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ひとり飯のススメ。16

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昨日も仕事場で原稿書き。いつも困るというか悩ましいのが昼食。家メシは作るのが面倒くさいし、外メシは原稿を書くペースを乱す。でも、食べなきゃ空腹のあまり書けない。実に悩ましい。

で、昨日は迷った挙げ句、外メシにした。近所のセルフうどんか牛丼でサクっと済ませようと思って車を走らせていると、ふと、台湾まぜそばが頭に浮かんだ。そういえば、ここ最近食べていない。少し距離があるが、車を方向転換させた。

到着したのは、名古屋市西区『てっぺん 上小田井分店』。ここは以前に長男とよく来ていたっけな。2人の息子は長男が23歳で、次男が20歳。成人していることもあって、私とサシで食事へ行くこともめっきりと少なくなった。これから先、就職や結婚でますます機会は減るだろう。寂しい。

さて、券売機で注文したのは、やはり「台湾まぜそば」。前に来たときは850円だったが、900円に値上げしていた。おそらく、今年4月に原材料が値上げされたことに伴ってのことだろう。

待つこと7、8分。台湾まぜそばが目の前に運ばれた。あ、ちなみにニンニクは抜きにした。ニンニクを入れたほうが美味しいのはわかっている。以前、女房から「お昼、ナニ食べたのぉ!?」と眉間にシワを寄せながら、汚いモノを見るような目で言われたのがトラウマになっているのだ(嘘)。

台湾まぜそばのセオリーに従って、よく混ぜる。太麺にタレや台湾ミンチなどの具材がまんべんなくコーティングされたら食べ頃。箸で麺をすくってワシワシと食べ進めていく。

タレや台湾ミンチ、ネギ、ニラ、海苔、魚粉などが入り混じった複雑な味が口の中で広がる。台湾ミンチの中に入っている鷹の爪やニンニクがパンチのある味わいを生み出す。これが脳裏に焼き付けられて、しばらく経つとまたリピートしたくなるのだ。

それは何も台湾まぜそばに限ったことではない。台湾ラーメンは言うまでもなく、あんかけスパや手羽先もそのパターンだ。これらよりもパンチは少ないにしても、味噌かつや味噌煮込みうどん、味噌おでん、どて煮、ひつまぶしも一様に味が濃い。

「名古屋めし」と呼ばれるモノは、中毒性がある。その部分にフィーチャーした「名古屋めし」について今一度考えてみようと思った。

あ、麺を食べ終えてからの「追い飯」は、軽めにしておいたことを付け加えておく。