永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

聚楽園大仏。

女房の両親は亡くなり、義兄は海外へ赴任中。先週日曜日、誰も住んでいない女房の実家へ行った。女房は部屋や庭の掃除をして、私は原稿を書く、つもりだった。

ところが、今ひとつ集中できない。せっかく女房の実家まで来たのだから、どこかで写真を撮りたくなった。で、頭に浮かんだのは、東海市の聚楽園大仏。車で20分ほどの場所にあるが、一度も行ったことがなかった。

何年か前、なぜか大仏や仏像の写真が撮りたくて奈良や京都、岐阜まで足を運んでいたことがあった。ファインダー越しに仏様のお顔を拝するたびに心が癒やされた。そんなことを思い出しながら車を走らせた。

その日の天気は曇り。というか、いつ雨が降り出してもおかしくはない状況だった。駐車場に車を止めて、大仏様をめざして歩いた。

「大仏→」と書かれた案内板を頼りに坂道を上っていく。すると、木の枝の隙間からお顔が見えた。私は夢中でシャッターを切った。

今度は晴れた日に撮りに行こうと思う。