永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

契約書。2

昨日のブログの続きです。

えーっと、どこまで書いたかな。そうそう。webメディアの制作会社の方からオファーをいただいたという話だ。

聴いてみると、そのwebメディアの運営母体は地元の大企業。記事の企画はライターが提案して、編集担当で協議して進められるとのこと。うん、それは私も望んでいたことだ。

それと、もう一つ。私が懸念していた「自由に書けない」点について尋ねると、基本的にライターの自由に書いてもよいとのことだった。もちろん、企画にGOサインをもらうことが大前提となってくるが。

これで断る理由がなくなった。提示されたギャラは正直言って安かったが、地元の制作会社とご縁ができれば、今後何か違う展開があるかもしれないと思って、オファーを快諾した。

その後、運営会社の方も交えてZOOMで面接が行われた。面接とはいっても、得意ジャンルやこれまでの仕事のこと、これからやってみたいことなどを話したくらい。ほとんど世間話のようなものだった。そこでも私は好印象を持った。

あとは契約書にサインして返送するだけとなり、契約内容について1つ1つ制作会社の法務担当の方が詳しく説明してくれた。結果的にそれがよかった。逆に説明がなかったら、メールで送られてきた契約書をよく読まずにサインしているところだった。

契約書の中で、2つのことが私は引っかかった。まず、写真や文章の著作権について。撮ったものや書いたものはすべて「webメディアに帰属する」ことが書かれていた。

著作権は撮った本人、書いた本人にあり、メディアはそれらを独占的に使用することができる使用権がある、というのが本来の考え方である。しかし、このwebメディアは著作権そのものを寄越せと言っているのだ。

私は写真や記事の二次使用、つまり、他の媒体に切り口を変えて記事を書いたり、以前に撮影した写真を使ったりはしないと決めている。だから、問題ないとも言える。しかし、提示されたギャラにはまったく見合わない。とても承諾できるものではない。

それと、もう一つ。こちらの方がもっと意味が分からなかった。それは、取材時や記事の公開後に取材相手とトラブルが生じた際のルール。なんと、「双方で解決すること」と書かれていたのだ。

つまり、「webメディアも運営会社も関知しない」ということになる。うーん。これについて書こうとすると、また長くなりそうだ。続きは明日にしよう。