永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

振り返り。

早いもので、このブログを書くようになって5年目。

正直、毎日更新するのはメチャクチャ面倒くさい。仕事でもないのに、書くためにテンションを上げるのもエネルギーが要る。

しかし、私にとって、このブログは生きていく上で欠かせない存在になっている。いや、大げさでも何でもなく。

何やら最近、意識の高い人たちの間で「振り返り」というコトバが聞かれるようになった。気になったので調べてみると、

これまでの自身の行いを思い返し、自分の内面を見つめ直すことで、思考や気持ちを整理することを意味します。 また、過去の自分を後悔する、過去から学ぶといった意味もあります。 組織の経営者に求められる振り返りは、過去から学んで次に生かすための内省です。

とのこと。私から感想を言わせてもらうとしたら、「マジメか!」の一言に尽きるだろう。このブログもたしかに「振り返り」ではあるが、ここまで高尚なものではない。

そもそも、内面を見つめ直したり、過去の自分を後悔したりすることで、本当に次に生かすことができるのかという疑念を抱いてしまう。

「歴史から学ぶ」というのも同様。ウソだ。そんなもの。現にロシアとウクライナもイスラエルとパレスチナも戦争をしているではないか。

自分というものは、なかなか変えられるものではない。「振り返り」ごときで変わるはずがない。「振り返り」というコトバを使う者がいたら、疑った方が良い。どうせ自己啓発本か何かの受け売りだろうから。

私はこのブログを書くことで、自分の内面を見つめ直した。今もその最中である。そこで見えてきたのは、オノレのバカさ加減だった。そりゃ反省はするし、もう2度としないと心に誓う。しかし、再び同じことを繰り返してしまう。

そしてまた内面を見つめ直し、反省し、心に誓う。その繰り返し。そんなことをしていたら、自己嫌悪に陥る。

結論から書くと、私はオノレのバカさ加減を受け入れることにした。今、私の周りにいる人、例えば、女房や息子たち、そして友人たちは、私の長所も短所もすべてわかった上でそばにいるのである。

それでよいではないか。そもそも誰からも好かれる存在になるなんて無理な話なのだ。だから、まずはオノレのバカさ加減をオノレが赦してやる。そこから始めようと思う。