永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

講演会の打ち合わせ。

愛知県一宮市に本社がある食品メーカーを中心とした、食品業界の総会が5月に開催される。総会の中で講演をしてほしいとのオファーがあった。

いつもはメーカーの会長が自身のネットワークで講師を探しているそうだが、今回は適当な人が見つからず、一宮商工会議所に相談をしたという。

その窓口になったのが、かつて一宮市内の喫茶店を駆けずり回りながら「一宮モーニング」の事業を一緒に手がけてきた仲間の一人で一宮商工会議所の職員であるジュン君(仮名)だった。

「そんなに堅苦しくない雰囲気で行われると聞いたので、マジメな話ばかりではなく笑いも取れるナガヤさんならと思って紹介しました」と、ジュン君。

こらこら、笑いも取れるって何だ!?私ゃ芸人じゃねぇぞ(笑)。私以外にも何人か紹介したというが、たぶんO竹さんとか◯windあたりだろうな(笑)。ジュン君は、

「一宮モーニングの話とか名古屋めしの話をしてみては」と言ってくれたが、私は名古屋めしについて話すつもりは1ミリもない。いや、正直、何が楽しいの?って思うほど、名古屋めしに対しては気持ちが冷めきっている。

味噌煮込みうどんやきしめん、味噌かつのことは面白いと思っているし、実際に美味しいから話そうと思っているけど、名古屋めし括りにはしないつもり。

それと、参加者の立場になって考えてみて、「スガキヤがー」とか「住吉がー」とか“あるあるネタ”を聞かされても何だかなぁって思うから。それよりは昨今の飲食業界の動向を分析して、名古屋の食はこれからどうなっていくのかを話した方がよほどためになる。

今日、メーカーの担当者と打ち合わせをさせていただき、私の名古屋めしについての考え方についても了解していただいた。

講演会の内容について詰めているとき、これまで『東洋経済オンライン』などで取材した飲食店の成功事例がどんどん頭に浮かんで担当者に話すことができた。

私自身、まったく意識はしていなかったが、取材した内容がすべて私の頭の中にインプットされているのだ。講演はそれを話せばよいし、レジュメも実際に私が書いた原稿をベースにすればよい。そう考えたらムチャクチャ簡単。楽勝だ。

講演会のタイトルもすぐに決まった。それは「ローカルフードのこれから」。ローカルフードはこれからどうなっていくのか。そして何をめざすべきなのか。成功事例を交えながら私なりに考察したことを話そうと思っている。

どう?聞いてみたいでしょ(笑)?興味を持たれた方は是非、オファーをください。