永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

携帯用グレーカード。

毎朝、自分で作った朝食をミラーレスカメラで撮影して、Xとインスタにアップしている。もともと朝食は結婚以来、私の担当だったが、わざわざカメラに収めるのは、強いて言うならば、シャッターを切ることから1日を始めたいからである。

まぁ、それは今回のテーマとは関係ない。ちょっと専門的な話になるが、私はプライベートの撮影でもjpg撮って出しはしない。必ずrawとjpgの両方をおさえておく。

露出は絞り優先オート。露出補正で明るさを調整する。だいたい+1か+1.3くらい。ホワイトバランスもオート。で、朝食を済ませた後にPCで現像する。

これは未現像のデータ。Lightroomという画像編集ソフトを使ってトップ画像のように色や明るさを調整する。写真を見ればわかる通り、全体的に青っぽい。つまり、色温度が低いので、高くする。基準となるのは皿の色。白が白に見えるように目視で調節する。

それでも全体に緑色が被ることもある。その場合、「色被り補正」をマゼンタ側に補正する。要するに強く出ている色の反対色、例えば青被りしていれば黄色、緑被りしていれば赤色をくわえることで白が白に見えるようにするのだ。

ただ、目視で行うので、これで本当によいのかと思ってしまう。仕事ではホワイトバランスをとる「グレーカード」という道具を使っている。道具といっても、ただの紙に見えるかも知れないが。

そこで、「銀一」という写真用品店が販売しているグレーカードを購入して、気軽に持ち運べるようにカスタマイズした。

www.ginichi.com

「銀一」のグレーカードのサイズはA4。それを名刺サイズ(9.1cm×5.5cm)にカットして、100均で買った名刺ケースの内側に両面テープで貼り付けただけ。製作時間は30分もかからなかった。

早速、試してみようと思い、今日のお昼はコンビニ弁当にした。

使い方はいたって簡単。このグレーカードを使って、カメラでホワイトバランスを測ることもできるが、今回は割愛する。とりあえずこんな感じで、まずグレーカードを撮影するだけ。もちろん、ファイル形式はraw+jpgで。

↑オートホワイトバランスで撮影すると、やはり写真全体に青味がかかっているが、Lightroomの「ホワイトバランス選択」(スポイト)でホワイトバランスの基準となる薄い方のグレーに合わせてクリックすると、適正な色温度になる。その設定をコピーして現像したい写真にペーストする。

ちなみに今日買ったのは、ファミマの「大盛炒飯!台湾風から揚げ弁当」と「フレッシュ野菜サラダ」。でも、ここまで青味が被っていると、美味しそうには見えない。

そこでコピーしておいたホワイトバランスの設定をペーストすると……。

こんな感じ。全然違うでしょ?あ、もちろん、グレーカードを使ったからといって完璧に色が合うわけではない。グレーカードはあくまでも目安であり、最終的にはやはり目視で確認することになる。でも、グレーカードがあるのとないとでは安心感というか、気持ち的にまったく違う。

名刺ケースの内側に貼り付けたものをもう一つと、100均の鏡の部分に両面テープで貼り付けたタイプも作った。カメラバッグに入れておけば安心だ。