永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

福田ちづるさん、お疲れ様でした。

この写真は、5年前、NHK『さらさらサラダ』のメインMCに決まった福田ちづるさんを番組の広告ポスターで埋め尽くされた名古屋駅で撮影した1枚である。

ちょうど番組のオーディションを受ける前、私と一緒に食事をしていて、「提出する写真がない」という話になり、PCを探しても変顔の写真しかないという事態(笑)に陥ったことを今でも昨日のことのように覚えている。

結局、ちづるさんはコンビニ前にあるスピード写真を提出するという離れワザを繰り出してオーディションを通過し、見事に合格した。プロフィール写真に命がけのタレントや撮影を生業とするカメラマンから大ブーイングがあったとか、なかったとか(笑)。

早い話が実力でメインMCの座を手にしたのである。その『さらさらサラダ』が今日の放送で最後を迎えた。ちづるさん、本当にお疲れ様でした。

私もこれまで数多くの雑誌で連載終了を体験してきたし、雑誌の休刊や出版社の倒産も体験してきた。中には10年以上にもわたってレギュラーで仕事をさせてもらっていた雑誌もあった。

それが明日からなくなると言われたときは、長年付き合っていた恋人との別れと同様に、寂しさと喪失感でいっぱいになって何も手がつかないような状態になった。

とはいえ、食っていくためには新たな仕事を探さねばならない。夢中で次のステージを模索しているうちにいつの間にか寂しさや喪失感を乗り越えていた。そんなものだ。

昨日のブログにも書いたが、来月で法人化して丸1年となる。この1年、フリーランスの頃と何ら変わらないことをしているわけで、これからは法人にしかできないことをやらねばならないと思っている。そういう点では私も今、大きく変わろうとしている。

必ず、これまでのスキルを存分に生かすことができる仕事が与えられると私は信じているし、それはちづるさんも同じだと思う。今がひと回りもふた回りも大きく成長するチャンスなのだ。

ちづるさん、お互いに頑張ろうね。とりあえず、近々メシに行きましょう。