永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。22

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チャーラーの旅。のご近所シリーズ。もう、これまで何度店が入れ替わったのかわからないという場所ってあるよね。結局、そこで店をやってもダメということなんだけど、店を開く方は「美味しいものを出せば何とかなる!」って思っちゃうんだろうな。

今回訪れたのは、北名古屋市の「高田寺北」交差点のすぐそばにある『麺屋あさの』。

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ここは今年7月に開店したばかり。その前は、静岡県牧ノ原市に本店があり、浜松市や藤枝市、島田市に展開している『池めん』。さらにその前は、地元の『ぎんや』と『晴レル屋』、『フジヤマ55』のコラボ店『ぎん晴れ55北名古屋店』だった。

いずれも大きなチェーンである。にもかかわらず、撤退を余儀なくされたのだ。やはり、ここはどこが店を出してもダメなのではと思ってしまう。

注文は食券で。私はあっさりラーメンのカテゴリから「ラーメン」(650円)と「セット半チャーハン」(250円)を購入。食券を店員さんに渡すと、

「麺の大盛りは無料ですが、いかがでしょう?」と聞かれたので、大盛にすることに。

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カウンター席に座って、まず、出てきたのは「セット半チャーハン」。「半」というわりにはかなりの量。ほぼ1人前はあるのではないかと。さっき、カウンター越しでご主人がチャーハンを作っていたのはコレだったのだ。炒める音を聞いていて、絶対に旨いと確信していた。

実際、かなり美味しかった。どちらかというと、しっとり系。卵のふんわりとした食感が残っていて、米の食感とのコントラストが楽しめる。大きめにカットされたチャーシューも旨い。

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ほどなくして、「ラーメン」が運ばれた。麺が整然としていて、ビジュアルは美しい。海苔の上にのせられたナルト?も目を引く。

まずは、スープをひと口。ん?たしかにあっさりとしているものの、やたらと塩っぱ辛い。 ストレート麺はコシがあって美味しいが、やはり塩っぱ辛い。そのおかげでチャーシューの味もよくわからなくなっている。やはり、中華屋で食べるラーメンとは違うのだ。

それと、麺の大盛りというサービス。これはたしかにありがたいことではある。が、それだけではこの地で営業していくのは正直、キビシイと思う。ラーメン店におけるデフォルトのラーメン。本来はいちばん力を入れるべき一品なのではないか。食べながらそう思った。そして、何とか、この場所で成功してほしい。