永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

がっかり。

f:id:nagoya-meshi:20220212215158j:plain

春日井市『圓家 本店』の「特製チャーハン」が無性に食べたくなった。土曜日でも時間をずらせば大丈夫だろうと思い、13時頃に店へ行ってみると、なんと駐車場は満車。外で席が空くのを待っている人もいた。

こりゃダメだと思い、春日井市民病院の近くにある『あぶらや』に行き先を変更した。ここはかつて『圓家 春日井市民病院前店』として営業しており、グループから独立されたのか、今は『あぶらや』に店名を変更して、まったく同じメニューを出している。

駐車場へ着くと、車は2台ほど止まっているだけでガラッ空き。逆に大丈夫かと思ってしまう。店内へ入ると、出迎えてくれたスタッフの方から「お好きな席へどうぞ」と言われた。見渡してみると、テーブル席も座敷も空いている。誰も座っていないカウンター席を選んだ。

注文したのは、「特製チャーハン」と「ラーメン」。『おとなの週末web』の連載「ニッポン“チャーラー”の旅」で紹介しようと思ったからだ。ここには何回も来ているし、メディアで紹介する価値は十分にある。

ところが、嫌なものが目についた。若い女性のアルバイト2人がずっと喋っているのだ。いくら店内に客がいないとはいえ、コロナ禍でもあるわけで少しは慎むべきではないのか。

決定的だったのは、カウンターの見えるところに粉末の「鶏ガラスープの素」が無造作に置かれていたこと。いや、それを使うなと言いたいわけではない。美味しくなるのであれば、使えばよい。しかし、客に見せるものではない。この時点で記事を書くのはやめた。

f:id:nagoya-meshi:20220212223337j:plain

「特製チャーハン」と「ラーメン」は同時に出てきた。「ラーメン」は、シンプルな醤油ラーメンかと思いきや、とんこつ醤油だった。具材はご覧の通り、チャーシューと煮玉子、メンマ、海苔、ネギ。

麺はちぢれのある細麺でコシがあるというか、ゴワゴワとした食感。スープとのマッチングが今ひとつ。と、いうか、スープにダシの旨味が感じない。昼のピークタイムが過ぎていたからだろうか。

「特製チャーハン」も出来栄えは今ひとつ。上にのる玉ねぎと肉はしっかりと味がついているものの、チャーハンの部分は油の味しかしない。この「特製チャーハン」は、ベースのチャーハンが美味しいからこそ、上にのる具材とのマッチングが生きてくるのだ。

何だか、がっかりした。気に入っていた店だけにとても残念に思う。『圓家 本店』は外で待っている人がいるほど流行っているのに、ガラガラだったのは、こういうことだったのか。近いうちに『圓家 本店』で同じメニューを注文して食べ比べてみようと思う。