永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

スタートライン。

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昨日は、終日仕事場で音声データの文字起こし。

一日中、いや、時々休憩を入れながらコツコツと取り組んだおかげでようやくゴールが見えてきた。

時間にして、あと2時間半くらいの音声データが残っているが、今日中に終わるだろう。

で、明日、追加取材をしてようやく原稿を書きはじめることができる。

ゴールが見えてきたのではなく、やっとスタートラインに立てたということか。

まずは、脇目もふらずに、書いて、書いて、書きまくろう。

普段から私の頭の中は仕事で一杯だが、単行本の仕事を請けてから、ときにその傾向は強い。

〆切までのスケジュールを逆算して、今は何をやるべきかを考えて取り組んでいる。ほんと、寝ている時間以外はずっと単行本のことを考えている。

そんな自分自身に嫌気がさすことも多々ある。うっちゃらかして逃げ出すことができたら、どれだけラクか。

一日の大半を仕事に費やして、まったくプライベートな時間がないのが何となく悔しい。だから、仕事が終わってから1時間くらいは自分ための時間を過ごしている。

とは言っても、Amazonプライムで『ドクターX 〜大門未知子〜』を見るだけだが。これも毎日少しずつ見続けて、シーズン4の8話まで見終わった。

あ、ドラマを見ながらカメラも触っている。何しろ、撮影の仕事もまったく入れてないのだから。機材に触れていないと不安なのである。

って、結局、私は仕事のことしか考えていないのだ。

単行本の仕事が無事に終わったときのことも考えることにしよう。その頃は、コロナも少しは落ち着いているだろうから、誰かとご飯を食べに行きたい。

福田ちづるさんや、森健さん、『壺中天』の上井さん、『高砂』の堀江さん、『三洋堂書店』の亀割さん、高校時代からの友人、中垣くんと磯谷くん……。

みんなー!単行本完成の暁には慰労会をやってください(笑)。それを楽しみに頑張るから。よろしくね♪

 

※写真は、今年9月、岐阜県多治見市のセラミックパークMINOにて開催される『国際陶磁器フェスティバル'21』に合わせて館内のレストランで出される特別メニュー。これは、岐阜県瑞浪市の名店『柳家』が監修したもので、使用する食材のほとんどは岐阜県産。私、ナガヤはチラシ等に使用するメニューの写真撮影を担当させていただきました。関係者の皆様、ありがとうございました♪

可哀想な街、名古屋。

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名古屋という街の最大の特徴は、そこで暮らす人のほとんどが地元出身者であるということだ。かく言う私も、生まれてから一度も地元を離れたことがない。

以前、このブログで「名古屋の人は自立心がない。いつまでも親を頼っていて気持ち悪い」というコメントをいただたことがある。

そりゃ高校を卒業後、地元を離れて誰の手も借りずに生きている人と比べたら自立心がないかもしれない。でも、わざわざ東京や大阪へ出なくても、進学先や就職先があるから地元にとどまっているのだ。

新たに人間関係を構築しなくてもよい分、ラクだし、何よりもお金がかからない。しかし、よいことばかりでもない。

東京や大阪は、育ってきた環境や文化がそれぞれ違う人たちが集まってくるから、新たな文化が生まれるのである。名古屋はというと、大学付属の小中学校、高校のように、ずっと同じ顔ぶれ。そんな環境から新たな文化は生まれない。名古屋は可哀想な街なのである。

「名古屋めし」と呼ばれるものだって、その大半は創作料理であって、文化とは言えない。いや、言っちゃだめだと思う。文化ではなく習慣だ。とんかつを味噌で食べるという習慣、みたいな。文化と習慣をゴチャ混ぜにしてはならない。

私が名古屋めしライターを辞めようと思ったのは、「名古屋めしを紹介すること=名古屋あるある」という図式にとなることに気がついたというのもある。

つまり、「名古屋では、とんかつを味噌で食べる」と発信すると、名古屋では盛り上がる。「冷やし中華にマヨネーズ」や「バタートーストの上にあんこ」も同じ。かつて名古屋=ゲテモノ食いと揶揄された理由はそこにある。

名古屋ではディスられればディスられるほど、なぜか盛り上がる。内輪で盛り上がるための情報発信なんぞ意味がない。私のやりたいこと、やるべきことはそれではないと思ったのだ。

「名古屋めし」に限らず、日本全国、いや全世界に出しても通用する名古屋の食を、ひいては文化不毛の地、名古屋で新しい食文化を生み出そうとしている数少ない料理人をフードライターとして紹介したいのだ。

 

※写真は、名古屋駅『濱の季』で撮影した手羽先唐揚げ。「名古屋めし」である手羽先唐揚げは、北九州出身の『風来坊』の創業者、大坪健庫氏が考案した。しかも、名古屋に出店する前に北九州・小倉で現在の手羽先唐揚げの原形となるものを出していたという。詳しくは↓こちらを。

www.hotpepper.jp

よく働いた!

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昨日は、午前中に音声データの文字起こし。

午後イチからは、ZOOMで単行本の取材と打ち合わせ。

15時半から名古屋駅『濱の季』でメニュー撮影。

コース料理やおせち料理、名古屋名物など50カット近く!

その中の1枚がトップ画像。

SNSやブログに使用する許可をいただいたので、

明日以降、ちょこちょこと出していきます。

終わったのは、22時半。

機材を撤収して店を出たのは、23時頃。

で、帰宅したのが23時半頃。

明日から単行本の仕事に専念したいので、

帰宅後に撮影した写真の現像。

翌1時半に終わって、今、ブログを書いている。

それにしても、よく働いた。

これでやっと今日から7/11(日)まで

音声データの文字起こしに集中できる。

まだまだ、先は見えない。

甘すぎるプラン。

中学校や高校のテスト前、

幾度となく失敗したパターン。

それは、

「ちょっと寝てから勉強しよう」

という甘すぎるプラン。

まさか大人になってからヤルとは思わなかった。

昨日は、単行本の音声データの文字起こし。

のはずだった。

ところが、昨日のブログに書いた通り、

一昨日は朝10時半から夜9時半までブッ通しの撮影。

寝てもその疲れがまったくとれず、

重たい身体を引きずるように布団から出た。

朝食を終えて、PCに向かった。

集中力が途切れたのは昼。

「ちょっと寝てから仕事をしよう」

という甘すぎるプランにノッてしまった。

結果は、言うまでもなく、撃沈。

目が覚めたのは、なんと、夕方6時半。

眠ったおかげで身体が軽い♪

なんて喜んでる場合じゃない!

遅れを取り戻さねば!

甘すぎるプランには絶対にのらないこと!

働いた!

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昨日は、浜松市内のホテルで撮影。

和洋のおせち料理やランチ、ディナーなどを撮りまくり。

例によって、写専同期の丸山(写真)が手伝ってくれた。

家を出たのが、朝7時前。

帰宅したのが、日付が変わった24時半。

移動時間を含めると、約18時間。

丸山もオレもよく頑張った!

丸山ぁ、お疲れちゃん♪

明日は終日、単行本の音声データ起こし。

でも、ちょっとだけ朝寝坊しよう。

きしめん普及に何が必要か?

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きしめんが絶滅の危機に瀕している、ということは、このブログでも、また、webメディアでも書いてきた。

きしめん離れに歯止めをかけようと、学生たちが立ち上がったという記事をネットで見つけた。

老舗の製麺会社と共同できしめんの麺を使ったおつまみを開発し、クラウドファンディングのサイトで限定発売するというプロジェクトらしい。

教育の一環として考えれば、非常によくできたカリキュラムである。

製麺会社にアプローチして、限られた予算の中で商品を開発せねばならないし、ネーミングやパッケージのデザインも考えねばならない。さらにはクラファンサイトへアップするための記事や写真も必要となる。

が、そのおつまみが広く普及すれば、きしめんを食べる人が増えるのだろうか?甚だ疑問である。

その昔、製麺会社がきしめんの普及を目的に、さまざまなイベントを開いたことがあった。そこで出されたのは、サラダきしめんやカルボナーラきしめん、麻婆きしめんなどの創作メニュー。

このイベントを機にきしめんの消費量が増えたという話は聞いたことがない。

何がいけなかったのか。答えは簡単である。

きしめん離れを食い止めようと思ったら、変化球は要らないのだ。

ど真ん中の直球ストレートで十分伝わる。

つまり、本当に美味しいきしめんを食べてもらえばよいのだ。

プロジェクトに参画している学生たちは、駅のホームやセルフではない、麺類食堂のきしめんを食べたことがるだろうか。

製麺会社にアプローチするのも結構だが、毎日麺を打っている麺類食堂の店主に話を聞いたことがあるだろうか。

きしめん離れが進んでいるというなら、まずはその現場を見に行くべきだ。

私が担当の講師なら、そこから始めるけどな。

トップ画像は、ご存知『星が丘製麺所』の「すだちきしめん」。

『星が丘製麺所』は、名古屋市港区の麺類食堂『高砂』の堀江さんと名古屋市千種区のうどん酒場『うどんや太門』の太門さんが「きしめんを再び名古屋のソウルフードに」をテーマに掲げて開店。

きしめんに限らず、このような店がもっと増えてくると、名古屋の街がもっと面白くなると思う。

マラソン。

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前回のブログに書いた通り、

昨日は取材時のメモと音声データからの

文字起こしを基に原稿を書いてみた。

いろんな問題点が浮かび上がってきたので、

編集担当と取材先にフィードバックして

改善しようと思っている。

明日も引き続き、原稿書き。

〆切に追われて、

クオリティに妥協することだけは何としても避けない。

いかに集中力を持続させるかが、

単行本完成のカギとなる。

って、そんなことは当たり前だけどね。

あらためて自分自身に言い聞かせてみる。

何せPCに向かっている時間が長いのだ。

雑誌やWebメディアの仕事が短距離走なら、

単行本はマラソン。

何としてでも完走せねばならない。

頑張ろう!