永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

嘘。

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その昔、誰かから

「もっと賢くなれ」

と言われたことがある。

 

ここで言う

「賢い」とは、

儲けるためには

多少の嘘も必要、

ということである。

 

嘘。

それは、

デキる人を演じて、

自分のことを

大きく見せたりすること。

 

それを私は拒絶した。

そして、

わざわざ忠告してくださった方を

心から軽蔑した。

 

たしかにそれは、

セールスにおける

1つのテクニックかもしれない。

 

しかし、

嘘をついてまで、

自分自身を偽ってまで

仕事なんてほしくはない!

と、思ったのだ。

 

撮るプロとして、

書くプロとして、

評価されるのは、

撮った写真と

書いた文章。

 

うん、それは当たり前だ。

 

それと、ありのままの

私自身。

 

ありのままの

私を見て、

「コイツ、面白ぇ」

「コイツに会ってみてぇ」

「コイツと話てぇ」

等々。

 

そう思ってもらえたら

それでイイのだ。

 

儲けるために

嘘をつく人は、

いや、

嘘をつかざるを得ない人は、

ありのままの自分の中身が

空っぽであることを

自ら告白しているようなものだ。

 

第一、嘘をついて

カネを儲けて

心から喜ぶことができるのか。

 

私にはとてもできない。

 

商売は、

狐と狸の化かし合い。

そんな

仕事観を持つ人とは

一緒に仕事をしたくない。

 

私にとって、

仕事は神聖なものであり、

決して侵してはならないものなのだ。

 

嘘つきは言うだろう。

「青い」

「綺麗事」と。

 

そんなヤツが

この広い世界にいても、

誰も困りゃしないだろう。