永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

家庭内ロックダウン。

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まずは、告知から。

『東洋経済オンライン』にて、名古屋駅で1日500個が完売する大人気スイーツ「ぴよりん」の誕生秘話や人気の秘密について紹介させていただきました。

toyokeizai.net

取材にご協力いただいたジェイアール東海フードサービス(株)の越智謙吾さんをはじめとする皆様、ありがとうございました。

さて、ここからが本題。

東京へ行ってきた。

結論から言うと、かなりの手応えを感じた。以前からこのブログで書いているように、私にしかできない仕事だと思った。

東京の出版社から発行されている雑誌の仕事をずっとやってきたおかげで、名古屋に居ながら東京目線で名古屋の流行や文化を見つめ、紹介できるのが私の強みである。今回オファーをいただいた仕事では、それを最大限に活かすことができるのだ。

こんなやり甲斐のある、素晴らしい仕事を与えてくださったのは、昔から付き合いのある編集者。彼とは出会ってから20年以上になるが、本当にありがたい。もう、足を向けて寝られない。

彼は食に対しても造詣が深く、とくに東京の下町で昔から暖簾を上げている店にメチャクチャ詳しい。20年前も編集部へ顔を出すたびに美味しい店へ連れて行ってくださった。

忘れられないのは、神楽坂にあるおでん屋で食べた「ねぎま鍋」。マグロとネギだけのシンプルな鍋だが、名古屋ではまったく見かけない。これが本当に美味しかった。コラムニストの故・勝谷誠彦さんも通っていたと聞いた。

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そして、昨日は湯島天満宮の近くにある『天庄 別館』へ連れて行ってもらった。東京の天ぷら、いわゆる江戸前の天ぷらは、名古屋ではあまり馴染みがないので目の前に出される一品一品がとても新鮮に感じた。職人さんも話好きでとても好感が持てた。

「昔は時間をかけて魚を運んでくるでしょ。当然、痛んでくるわけ。でも、ごま油で揚げると、ごまの香りで匂いとかが消せるんだよ。“ごまかす”という言葉の意味はそこからきているんだ」というウンチクも教わった。

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天ぷらを7品ほどいただいた後、〆に出されたのは、ミニサイズのかき揚げ丼。甘辛いタレとほんのりと甘い海老のかき揚げがベストマッチ。これも本当に美味しかった。

さて、読者様が気になっているのは、女房との冷戦だろう(笑)。ええ、継続中ですよ。打ち合わせが終わって、車で東京駅まで送っていただいたのだが、ふと、携帯を見ると女房からLINEが入っていた。

そこには、女房の職場が仕事納めとなる12/26(土)まで、入浴時以外にリビングのある2階と寝室のある3階には来ないでほしい。毎日の食事も自分で用意してほしいということが書かれていた。

まるで病原菌扱いである。まさに、家庭内ロックダウン状態であるが、まぁ、反対を押しきって東京へ行ったわけで、ここは女房の言う通りにしようと思っている。ちなみに私からはLINEに返信もしていないし、話しかけてもいない。これはしばらく続けようと思っている。

あ、トップの写真は、東京駅で売られている「米澤牛牛肉辨當」。今はのぞみを使えば、東京から名古屋まで約1時間半で着いてしまう。慌ただしく車内で食べるよりも自宅でゆっくりと楽しもうと思って、持ち帰ったのである。

感想は……まぁ美味しかったが、松阪駅で売られている「特撰 元祖 牛肉弁当」の方が美味しいと思った。肉そのものの味とやわらかさがまったく違うのだ。あと、牛肉ではないが、やはり静岡の静岡の「あみ焼弁当」も相当レベルが高いと思った。ロックダウン中に食べに行こうかなぁ。