永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

タダほど怖いものはない。

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足底腱膜炎の治療法について、いろいろ調べてみたが、ストレッチやマッサージくらいしかなく、医師からは「踵に体重がかからないようにすることです」と言われた。はたしてそんなことができるのかと思った。

 一昨日、足底腱膜炎を診てもらっている整形外科へ行き、作ってもらった靴のインソールを受け取った。土踏まずの部分が少し盛り上がっていて、踵に体重がかからない。外出時にはこれでかなり痛みを軽減することができる。

室内では、これまで踵部分にクッション材が入っているサポーターを着用していた。が、素足で歩くよりはマシという程度だった。インソールと同じ発想で、土踏まずの部分にシリコン的なものが入っているサポーターを試してみようと思い、Amazonで注文した。

届いたサポーターを装着したところ、インソールと同様につま先と土踏まずに体重がかかるため、歩き方も変わったような気がした。それに、土踏まずを優しくマッサージされている感じがして心地よい。とりあえず、痛みがなくなるまで着用し続けようと思う。

さて、昨日は終日仕事場で原稿書き。土曜日は電話もメールもないので集中できるのだ。ただ、グルメ記事の場合、書きながら取材した料理の美味しさがフラッシュバックして、食べたくてたまらなくなる。まさに自爆テロである(笑)。

担々麺が有名な某店の記事を書いていたので、昼ご飯は担々麺と決めた。小牧か春日井の『担々麺 錦城』へ行こうと思ったが、せっかくなら行ったことのない店にしようとネットで検索。で、ヒットしたのが自宅からほど近い某担々麺の専門店。

パーコー(豚の唐揚げ)や味玉のトッピングや汁なし、カレー味といろんな担々麺を用意していたが、肉味噌とザーサイ、ネギなどがのるいちばんシンプルな担々麺を注文することに。

注文を受けてからゴマをすっているだけに、ゴマの風味とクリーミーな食感がすばらしい。担々麺には珍しく、チャンポンに用いるようなもっちりとした太麺を使っているのも特徴だ。

私は担々麺と一緒にご飯も注文する。麺を食べ終わってから、ご飯に肉味噌やスープをかけて食べるのだ。この店では、麺を注文すると、ご飯が無料で付く。この太っ腹なサービスを実施しているのが、ここを選んだ理由でもあった。

店内のカウンターに炊飯ジャーが置いてあり、セルフサービスで茶碗によそうシステムのようだ。ジャーを開けて驚いた。炊いてから時間が経っているようで、ご飯が変色していたのだ。無料とはいえ、これはかなり萎える。

「無料だから文句を言うな!」という意見も当然あると思う。が、私としてはお金を払ってもよいから美味しいご飯を食べさせてほしい。それだけ担々麺におけるご飯は重要な存在なのである。

どこかに「タダなんだから」という思いがあるのだろう。意外とこういう店は多い。サラダに出来合いの安っぽいポテトサラダやマカロニサラダを使っていたり。コストを抑えたい気持ちはわかる。が、それで店の印象が悪くなるのなら、いっそのことサラダを付けず、100円や150円で有料オプションとした方がよい。

担々麺が美味しかっただけに残念だが、もうこの店に行くことはないと思う。