永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

「関西シウマイ弁当」開発の背景。

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去る3月30日(水)、『東洋経済オンライン』にて。兵庫県姫路市のまねき食品と横浜の崎陽軒によるコラボ駅弁「関西シウマイ弁当」を紹介させていただいた。

toyokeizai.net

「関西シウマイ弁当」の発売は、昨年11月なので情報としてはやや古い。その上、多くのメディアがすでに開発ストーリーや味にフィーチャーした記事を公開している。正直、後追い感は否めない。

しかし、「関西シウマイ弁当」が開発された背景について、「駅弁業界から経済を活性化させたい」くらいのことは書いてあるものの、深く掘り下げている記事は少ない。私はそこに着目することにした。

読んでいただけばわかるが、記事の1/3以上を割いてコロナ禍におけるまねき食品の奮闘ぶりを書かせていただいた。

新型コロナで飲食をはじめ、多くの業種が未曾有の危機に陥っている。カメラマン、ライターである私もその当事者の一人である。業績や売り上げが落ちたのを新型コロナのせいにして愚痴りたくもなる。

しかし、まねき食品の竹田典高社長は違った。以下に記事を引用する。

「嘆いたり、愚痴ったり、何かのせいにしても仕方がないですからね。前を向いて走り続けていたら、その姿を見ている人が必ずいます」と、竹田さん。その言葉に100年以上にわたって姫路の地で商いを続けてきた老舗の底力が伝わってきた。

このひと言を聞いて、単なる紹介記事にするのはやめようと思った。そして、竹田社長が、まねき食品がコロナ禍において取り組んできたことを紹介しようと決めた。

私自身が励まされたように、記事を読まれた方の中で新型コロナの影響を受けている方の力になることができればと思っているし、これからも人々の心が明るくなるような、ひいては「世界ヲ明ルク」する記事と写真を提供していく所存である。