永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

自称カメラマン。

今日は、名古屋市内にある鳥料理店でXmasメニューの撮影。

今回、Twitter、いや、正確にはClubhouseかな。それでご縁をいただいたカメラマンのAちゃんが私の撮影現場が見たいというので同行してもらった。

私はライティングなど撮り方を隠すつもりはない。まったく同じレシピで料理を作っても同じ味はできないのと同様に、仮にAちゃんが私とまったく同じライティングで撮影したとしても、私の撮影した写真と同じにはならない。

だから、見せてほしいと言われれば見せるし、尋ねられればいくらでも教える。ただし、私は下手くそなのであまり鵜呑みにしない方がよい(笑)。

撮影は2時間半ほどで終わった。雨も降っているし、Aちゃんを送ることに。その道中で彼女が撮りたいと思っているものや、今、実際に取り組んでいる仕事について聞いてみた。

予想はしていたが、カメラマンを取り巻く状況はかなり厳しい。そりゃGoogleに「カメラマン」と入力して半角スペースを空けると「副業」という文字が出てくるくらいだからね。昨日今日、デジタル一眼レフを買ったようなカメラマンを自称する素人サンが「1カット500円」という超低価格で撮ってるし。

この際だから、ハッキリ言っておこう。価格でカメラマンを決めるのは絶対にやめた方がよい。ましてや、人生の節目となる七五三や入園式、入学式の記念写真を撮ってもらうならなおさらのこと。

これも料理と同じで、クックパッドなどレシピサイトの常連投稿者とプロの料理人とでは作る料理はまったく違う。誕生日などの大切な記念日に素人サンが作る料理にお金を払って食べたいのかということだ。

たしかに「1カット500円」という超低価格は、ユーザーにとっては魅力的ではある。しかし、なぜその料金に設定したのか。まずは、客寄せのためだろう。言い換えれば、そこまでしなければ客が来ないということである。

もう一つは、経験を積むため。お金を取る以上はプロである。にもかかわらず、経験を積むためというのは、客をナメているとしか言いようがない。経験を積みたいのであれば、そこにお金を求めてはならない。タダでやれってんだ。

これでも自称カメラマンに撮ってもらいたいですか(笑)。私はご免だね。

ついこの前、『マツコ&有吉 かりそめ天国』で「カメラマン・芸能人には誰でもなれる?」という投稿があった。有吉さんは「そう思うんなら、やれよ!」と一刀両断。これにはスッキリした(笑)。

そう、そうなんだよ。会社勤めしながら週末はカメラマン?はぁ?こっちは人生を懸けているのだ。カメラマンになりたいと思っているのなら、やれよ!