永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

証明写真。

昨夜、私の仕事場にやってきた長男。

「履歴書用の写真を撮って」と頼まれた。

カメラマンとして、こんなに嬉しいオファーはない。快諾した私は、明日夕飯を食べてから撮影する約束をした。

そして、今日。女房と長男が夕食の準備をしている間、仕事場の片隅に1.5m×2mのレフ板の白を背景にして、いつも人物を撮影するライティングを組んだ。

夕飯を終えて、ネクタイ&スーツ姿に着替えた長男を背景の前に座らせた。三脚にカメラをのせて構図を作る。

長男にグレーカードを持たせて、ホワイトバランスを測り、いざ本番。

証明写真ゆえに笑うのも変なので、しっかりとカメラを見据えてもらい、シャッターを切る。

時間にして数分だったが、幸せな、幸せな時間。カメラマンをやっていてよかった。

あと何回、長男の写真を撮ることができるだろう。