永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

催眠商法。1

アムウェイに6ヶ月の業務停止命令が出た。21、2歳の頃、専門学校時代の同級生2人からアムウェイの勧誘を受けたことを以前にブログで書いた。

nagoya-meshi.hateblo.jp

勧誘してきた2人が言う「夢の実現のためにはお金が必要」という考え方と私自身の人生観の相違点を突いたことで、きっぱりと断ることができた。3時間以上もファミレスに軟禁されたけど(笑)。

20代の頃は、アムウェイ以外にもココ山岡のダイヤ買い戻し商法や展示会で高額な絵画を買わせる絵画商法が横行していた。あ、映画が無料になる怪しいチケットを買わないかと路上で声を掛けられたこともあったな。

専門学校を出て、最初に就職した広告制作会社のクライアントにも怪しい業者がいた。今でもハッキリ覚えているのは、健康食品や健康器具の販売会社。チラシやパンフレット制作物の打ち合わせに「イベント」終了後の朝10時に来るように指定された。

「イベント」の会場には、会社の看板も何もなく、プリンターで普通紙に出力した「健康セミナー」という文字が窓ガラスに貼られていた。私が到着すると、まだ「イベント」の最中だったので、見学させてもらった。

会場にはパイプ椅子が並べられていて、20〜30人くらい集まっていた。参加者は全員お年寄り。正面にジャパネットたかだのCMに出ているような滑舌の良い男性が立って、「健康」をテーマに、時々笑いも織り交ぜながら軽快に話していた。

異様だったのは、その男性の両サイドに立つ派手目のスーツを着たイケメン。ちょうどブルゾンちえみ(古い・笑)の「with B」みたいな感じ。そのイケメンがジャパネットたかだにいちいち大きな声で繰り返すのである。

例えば、「今日は寒いですね」とジャパネットたかだが言うと、with Bは「寒いですね」という具合に。慣れてくると、彼らのリズムが何だか心地よく感じるようになる。実はこれが催眠商法の入り口なのだ……。

長くなりそうなので、明日に続く!