永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。36

今、沖縄・那覇市内のホテルでこのブログを書いている。先週からずっと続いていた出張という名の出稼ぎ(笑)が今日、やっと終わった。

「まだ沖縄にいるじゃないか。家に帰るまでが出張だろ」って?

いや、たしかにそうかもしれないけど、私の中では今日で終わり。なぜなら、明日から1泊2日間オフにして沖縄を満喫しようと思っているのだ。

沖縄にはたまにしか来ないし、それくらいの贅沢をしてもバチは当たらないだろう。あ、もちろん、1泊分の宿泊費や飲食代、移動にかかる交通費などはすべて自腹である。

ただ、出稼ぎに来たのに沖縄で散財して赤字なんてことにならないように気をつけよう。

さて、今日の夜は那覇市内でチャーラーの旅。もともとブログから始まった企画が『おとなの週末web』で連載がスタートして、ついにチャーラーの旅も沖縄まで来てしまったと思うと感慨深いものがある。

今回行った店は『おとなの週末web』に掲載するので、店名や細かいレポートは差し控えるが、ド平日だというのにメチャクチャ流行っていた。しかも、観光客の姿は少なく、下は高校生から上は私のような中高年まで幅広い年齢層に支持されているようだ。

そんなこんなで私の前に4組並んでいて、席へ案内されるまで30分くらい待った。待っている間にどんどん客が増えて、最終的には私の後ろに5組くらいが待っていた。

注文したのは、シンプルなラーメン(820円)とチャーハン(600円)。セットは用意されておらず、それぞれ単品で。

ラーメンは濃厚な豚骨。幾重にも広がるスープに溶け出した豚の旨味から、ものすごく手間がかかっているのと同時に丁寧な仕事ぶりが伝わってきた。博多ラーメンっぽいストレートの細麺もスープとよく合う。

具材はチャーシューとモヤシ、キクラゲ、ネギ。博多ラーメンのような濃くてとろけるようなチャーシューを想像していたのだが、茹でただけで肉の味しかしないのが少し残念だった。

特筆すべきはチャーハン。写真からもわかるように、卵は少ないし、具材は刻んだチャーシューとニンジン。そして、生の刻みネギ。ハッキリ言って、これで600円は高いと思った。

ところが、食べてみると、炒め具合といい、味付けといい、完璧なのである。複雑な味わいは、濃厚な豚骨スープをより美味しくさせる。サイドメニューとしてはムチャクチャ完成度が高い。

いや、マジな話、沖縄で初めて沖縄そばやタコライスを食べたときよりも衝撃を受けた。沖縄のラーメン文化のこれからが楽しみになった。