永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

安否確認。

元日に発生した能登半島地震。まっ先に心に浮かんだのは、X(旧twitter)で知り合ったのが縁で、昨年10月に会った石川県金沢市在住のフォトライターの若井憲さん。そして、定期的に通っているマッサージ店『sugar + k』のオーナー、山中志津香さんだった。

山中さんは毎月、自身の故郷である石川県輪島市でもマッサージやエステの仕事をしていて、名古屋と輪島を行ったり来たりしていた。私がマッサージへ行ったのは、11月末のこと。その際に、年末年始は輪島へ帰ると言っていた。それだけに心配だった。

2人へ連絡を取るのは迷惑になるかもしれないし、やめておこうと思った。が、山中さんには店から送られてくるLINEに
「地震、大丈夫でしたか?返信は余裕ができてからで大丈夫です」とだけ送っておいた。

ところが、1日経っても、2日経っても「既読」にならず、ますます心配になった。

そして、今日の夕方に確認したら、「既読」と表示されていた。「既読」という二文字だけで安心した。

一方、若井さんのXは、元日に大津波警報を伝えるポストを最後に更新していない。そうなると、今度は若井さんのことが気になり、携帯に電話をしてみることに。すると本人が出てくださった。

金沢でもかなり揺れたそうで(震度5強)、場所によっては道路に亀裂が入ったり、液状化が起こったりしていたそうだが、能登の惨状とはまったく比べ物にならないという。若井さんは輪島にも数多く足を運び、取材や撮影をしていたそうで、今回の地震で甚大な被害を受けたことに心を痛めていた。

若井さんも私と同じカメラマンであり、ライターである。それも報道ではない、エンタメ系の。私はグルメで、若井さんは旅行。こんな非常時には何の役にも立たないことは若井さんも認識してらっしゃった。

しかし、街や道路が復興したら、多くの人に北陸へ来てもらい、経済を回さねばならない。そこからが地元カメラマン兼ライターの岩井さんや北陸にほど近い私の出番となる。いや、それよりも前に私は客として北陸を訪れたい。そんな日が1日でも早く来ることを祈っている。