永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

人を赦せる人と赦せない人。

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「最近、ナガヤのブログ、手抜きじゃね?」

読者の皆様から、そんな声が聞こえてきそうである。実際、アクセス数は急降下。そりゃ、私の駄文を楽しみにして来てくださった読者様は写真を、それも呑みに行ったときのプライベート写真を貼り付けただけのブログなんてクソ面白くないだろう。それは十分に承知している。

しかし、ブログを書く時間も体力もない中で、ああするほかはなかった。逆に書き続けていたら、一睡もせずに朝を迎えて、また仕事をすることになる。私は一日5時間眠ればシャキッと朝を迎えられる。4時間でギリギリ。それ以下になると、間違いなくぶっ倒れる。それを未然に防いだのだ。

それに、毎日書き続けていると、どうしてもネタが枯渇することもある。物書きとしてまだまだ未熟な証拠だが、できないものは仕方がない。そんなときは、どうしても当たり障りない内容になってしまう。

今、テレビドラマは全10話が主流だと思う。昔はもっと長く、本編とはあまり関係のないストーリーを間に挟むことがあった。本編の展開が気になる視聴者としてはヤキモキしていただろう。でも、サイドストーリーを挿入することで作品全体に厚みが生まれるのだ。

いや、スマン。この駄文ブログと完成度の高いテレビドラマを並列に語ること自体がオカシイな(笑)。とにかく、私の実力不足で内容のあるブログが書けないこともあることをご理解いただきたい。

さて、言い訳はこれくらいにして本題に入ろう。昨日だったか一昨日だったかに、Twitterで考えさせられる投稿を目にした。

 「人に迷惑をかけない」、これは日本人の美徳である。私もそう思っていた。ある日のこと。街中で「人に迷惑をかけるんじゃないって、いつも言ってるでしょう!」と、小さな子供にものすごい剣幕で怒鳴り散らす母親を見た。

その母親の方がよっぽど周りの人に迷惑をかけていると思ったし、「人に迷惑をかけない」という言葉の裏に、子供や身内が人に迷惑をかけたら、「自分が迷惑」という気持ちがあるのではないかとも思った。

「人に迷惑をかけない」生き方というのは、たしかに立派ではある。が、その延長線上に「自己責任」という考え方もある。ついには、「自助」を公言する一国のリーダーまで誕生してしまった。

迷惑をかけた相手を絶対に「許さない」という不寛容な風潮も生まれた。お酒を飲んでバイクを運転して、追突事故を起こした。追突された被害者は迷惑この上ないだろうが、テレビを見ている私たちには1ミリも迷惑はかかっていない。

テレビでは「復帰してほしい」と言いながらも、過去の言動を採り上げて叩きのめす。それに同意した視聴者がSNSで暴言を吐く。と、書くと「飲酒運転を肯定する気かっ!」と、マト外れなことを言われそうだ。そうじゃない。Twitterにあるように、人は「迷惑をかけながらでしか生きられない」のだ。

人を赦せる人と赦せない人。やはり、幸せなのは前者だろう。とはいえ、迷惑をかけられた相手を赦すことは、なかなか難しい。まずは、人を袋叩きにする番組を見ないことからはじめよう。

日本には「お互い様」という美徳もあることを忘れてはならない。お互いに思いやる、寛容な世の中であってほしいと切に願う。

 

※写真は、昨日食べた名古屋市北区『餃子会館』のチャーラー。ここのところ、高カロリーのチャーラーは封印していたのだが、昨日は午前中にメチャクチャ仕事を頑張ったので注文。そんな自分も赦してやろうと思っている(笑)。