永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

生き残る店。

原稿書きの合間にお気に入りの喫茶店へ。

注文したのは、いつものピラフランチ。サラダとドリンクが付いて800円。あ、今年4月に多くの飲食店は一斉に値上げに踏み切ったが、ここは据え置き。

昨今の物価上昇で値上げしたいところだろう。でも、喫茶店は常連客で成り立っている部分があるから、値上げするとなるとどうしても慎重になるのだ。

やはり、ここのピラフは旨い。いかにも喫茶店の味。昔とまったく変わらない。この先も、これからもこの味が楽しめるのなら、多少の値上げは仕方がないと思うのだが。

ここはピラフ以外の料理も美味しい。もちろん、業務用スーパーで売られているようなものも使っているだろうが、手を加えているのでそれを感じさせないのである。

それと、何よりも雰囲気。たくさんの雑誌があり、BGMはビートルズのボサノバカバー。インテリアや照明は取り立ててオシャレというわけではないが、不思議と落ち着くのだ。

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最近では昭和レトロ風の喫茶店が流行っているようだ。しかし、それはどこまで忠実に再現されていたとしても、本物に敵うわけがない。店も生き物なのである。店主とともに歩んできた歴史が味や雰囲気を作り出しているのだ。

喫茶店に限らず、居酒屋や割烹、町中華、イタリアン、フレンチなどもちゃんと美味しくて、居心地の良い店はこれからもずっと生き残っていくだろう。