永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

リラックス。

今日から12日(日)までの4日間で計3本の原稿を書き終えねばならない。

ウルトラ集中力で午前中に1本を書き終えたら、無性に腹が減った。先週は一度もお気に入りの喫茶店へ行ってないことに気が付いて、車を走らせた。

注文したのは、ハンバーグと白身魚フライの「Iランチ」。そりゃ本格的な洋食店のそれと比べれば足元にも及ばないだろうが、とにかく居心地が良いのだ。13時をまわってもほぼ満員なのは、皆同じように思っているのだろう。

何てことはない、ごくフツーの喫茶店だが、年配客の名古屋弁丸出しの会話さえも心地良いBGMに聞こえるから不思議だ。

30そこそこの頃から美味しい店を探し求めてきたが、50歳を過ぎて「美味しい」とは食材や料理人の技術だけではないことがしみじみとわかってきた。

もちろん、それらは重要なファクターではあるが、雰囲気やサービス、居合わせた客などありとあらゆるものが複雑に絡み合った結果、「美味しい」とか「居心地が良い」ということになるのである。

愛知県の喫茶店は、品数の多いモーニングやお値打ちなランチなどの「コスパ」が評価されがち。しかし、それはメディアにとって絵になるかならないかの話。日々の生活の中で、つい通ってしまう習慣こそが愛知県における喫茶文化の本質ではないだろうか。

私自身、派手なモーニングでメディアで頻繁に紹介される店よりも、その土地で10年、20年とずっと営業し続けている店に魅力を感じてしまう。そんな店には「コスパ」では太刀打ちできないものがあるのだろう。私もそういうカメラマン、ライターでありたいと願っている。

さて、明日も原稿書きまくり。今日はお気に入りの喫茶店で十分にリラックスできたので、明日はちょっと気合を入れて頑張ろう。