永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

役所メシ。

今日の取材現場は、愛知県東海市。現場入りが13時で、12時40分に最寄り駅の太田川駅へ編集担当を迎えに行くことになっている。と、いうことは、少なくとも12時半くらいまでに昼食を食べ終わらねばならない。

事前に太田川駅界隈の店を探してみたところ、行きたい!と思った店はすべて水曜日が定休日だった。もっと他にはないものかと思い、ググってみたところ面白い店を見つけた。

東海市役所の中にある食堂だ。職員はもちろんのこと、市役所を訪れた一般の人も利用できる。定食の店と麺類の店があり、後者は地元の製麺業者の直営のようだ。

注文は券売機で食券を購入して、カウンターへ持っていくシステム。メニューはうどんとそば、ラーメンがあり、私は「ラーメン大盛」(450円)と「チャーシュー3枚」(200円)、「おにぎり」(150円)を注文した。

カウンター越しに作っているところを見ていると、店でスープをとっているのではなく、タレをお湯でのばす、いわゆるお湯割りのスープ。おそらくタレも業務用だろう。別にそれでもイイんだけど。まぁ、製麺業者だからね。

食券を出して5分も経たないうちにラーメンが出来上がった。大きめのチャーシューがインパクト十分。カマボコもイイ感じ。あれ?このビジュアルはどこかで見たような気がする。あっ、幼い頃に母親がスーパーで買ってきてくれたスープ付きの中華麺がこんな感じだったな。

醤油の味も濃くもなければ薄くもなく、ちょうどよい塩梅。さすがに製麺業者とあって、麺はスープとの相性が良く、ほどよいコシもあって旨い。懐かしさでいっぱいになった。おそらく、この味が苦手だという人はまずいないだろう。

マニアが喜ぶような尖った味を創り出すのも難しいが、万民受けする食べ飽きない味を創るのも同じくらい困難だと思う。

チャーラーの旅が終わったら、役所メシの旅をはじめようか。