永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

心を豊かにする。

「私どもの仕事は、生活する中で絶対に必要というわけではありません。でも、あれば心が豊かになる。それでよいと思っています』

先日取材した某企業の社長の言葉である。私が生業としている写真や文章もまさにそれなので、インタビュー中に思いきり頷いた。

そもそも、この世の中には生活必需品以外のものやことを扱う仕事の方が多い。それらすべての業種が「心を豊かにする」という目標を掲げることができたら、もう少し世の中は良くなると思うのだが。

心を豊かにすることは、心の話ゆえにお金持ちとか貧乏とかは関係ない。高級な家や車、服を求めるキラキラした人たちは、心を豊かにするというよりも、ステイタスを誇示したいのだろう。知らんけど。

私は自分の心を豊かにするために、毎朝コーヒーを淹れて、朝食を作っている。お気に入りの喫茶店へ行くのもそのためだ。

美味しい朝食を食べたいという欲求よりも、美味しいコーヒーを淹れることができたり、目玉焼きやスクランブルエッグが上手に出来たりすることを喜びたいのである。わかるかなぁ。

写真は女房とたまに行くあんかけスパ専門店『めりけん堂』の「めりけん堂セット」。これもあんかけスパを食べるというよりも女房と食事に出かけて、いろいろな話をすることが心を豊かにすると思っている。

日常の中に心を豊かにすることは溢れているのだ。不平不満を言ったり、愚痴をこぼしたりしている人はそこに気づいていないというか、見ようともしないわけで、やはり「心が貧しい」ということになる。

心を豊かにする。そう心がけて生活するだけで間違いなく心は豊かになる。毎朝、私がtwitterで自分で作った朝食の写真を載せるとともに「皆様も心豊かな1日をお過ごしください(^^)/」と書いているのはそのためだ。