永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

フィルム世代、バンザイ!

今日は某週刊誌の撮影で朝イチから現場入り。

名古屋・大須で撮影が終わった後は、高速で半田市へ移動して撮影。それが終わったら、再び名古屋市内に戻ってホテルで撮影。

いつもより起きるのが早かったので、眠いの何の。眠たい目をこすりながらPCに向かって写真の現像をこなした。

ファイルを書き出している最中に眠さは限界に達して、椅子の上で値落ち。ってことで、ブログを書くのが遅れてしまった。

さて、半田市での撮影は、ある店のあるメニュー。今日は定休日だというのにオーナーは撮影のためにわざわざ店を開けてくださった。

私が撮影をしていると、

「実は私も今の仕事をする前はカメラマンだったんですよ」と、オーナー。

「それ、早く言ってくださいよ(笑)。私の実力のなさを見透かされているようで何だか恥ずかしいじゃないですかぁ(笑)」と、私。

「私はブライダルのカメラマンでしたから、ジャンルがまったく違います」と、オーナー。

聞いてみると、もともとデザインの専門学校に通っていて、アルバイトで結婚式場の専属カメラマンとして働いていたそうだ。で、写真が楽しくなって専門学校卒業後はそのまま就職したという。

オーナーは昭和46年生まれ。44年生まれの私とはほぼ同世代。当然、当時はデジタルなんてものはなく、フィルム。

「スポッティング、よくやりましたねー」と、オーナー。スポッティングとは、フィルムの上にゴミがのった状態でプリントすると、その部分だけ白くなってしまう。そこで、細い筆で点を描きながら塗っていく作業のことだ。

今はフォトショップかライトルームを使えば、ものの数分でできる。そんな思い出話に花を咲かせた。さらに、

「露出計、久しぶりに見ました。ウチにも取材でいろんなカメラマンさんが来るんですけど、持ってくる人はいないですよ」と、オーナー。

そりゃ私もフィルム世代ですから(笑)。グレーカードもしっかりと持っていくし。要するに、いかにPCでの補正を最小限にするかというのが、われわれフィルム世代の考え方。補正ありきで撮影するデジタル世代とは根本的に違うのだ。

フィルム世代、バンザイ!