永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。46

明日は朝イチで京都へ出張。そのため、今日は前泊。京都のホテルの宿泊代が高すぎたので、現場からほど近い大阪府高槻市のホテルへ泊まることに。

行く前から今夜の夕飯はここと決めていた。埼玉県川越市に本社があるチェーン店『ぎょうざの満洲』である。関東と関西に店舗展開していて、東海エリアには進出していない。名古屋人の私としては気になるではないか。

“チャーラーの旅”ゆえに注文するのはチャーハンとラーメンの2品でよい。しかし、店名からもわかるようにここは餃子推し。せっかくなので餃子も食べてみたいと思い、セットメニューの「チャーハンと焼餃子」(850円)と単品で「満州しょうゆラーメン」のハーフ(520円)を注文した。

すぐに出てきたのは「焼餃子」。餃子の美味しさを決めるものは皮である。ここのは皮が厚めで表面はカリッと焼き上げていて、噛むともっちりとした弾力がある。うん、さすがに推しのメニューだけにやっぱり旨い。

餡は肉の旨味よりも野菜のシャキシャキとした食感が印象的。イイ意味でクセがないので、餃子だけを楽しむよりも他の料理と合わせた方が美味しく食べられると思った。

これが「満州しょうゆラーメン」。麺は0.5玉のハーフサイズだが、具材は1玉のフルサイズと同じものがのっている。チャーシューと煮玉子、メンマ、ワカメ、ネギと盛り沢山。ちなみにフルサイズの値段は550円。このボリュームでこの値段は安い。

スープは鶏ガラと丸鶏がベース。中太ストレートの麺もいかにも中華屋のラーメンである。チャーハンがまだ出ていないので、餃子と交互に食べてみると、これが旨い。コクと深みのあるスープが餃子の美味しさを引き立てるのだ。その逆もありきで、餃子を食べてからラーメンをすすると、餃子の肉と野菜の旨みがラーメンを一層美味しくさせる。

最後に運ばれたのが「チャーハン」。溶き卵のスープとザーサイも付く。早速、レンゲですくってひと口食べてみると、熱々で口の中がヤケドするかと思った。超がつくほどの強火でしっかりと炒められているのだ。

食感はパラパラ系。寿司のシャリのように口の中でほぐれてお米の一粒一粒にコーティングされた油と調味料が織りなす味がふわっと広がる。仕上げに醤油を使っているようで。香ばしい香りも鼻から抜けていく。いやー、旨い。

餃子と交互にチャーハンを喰らい、ラーメンと交互にチャーハンを喰らう。もう、幸せすぎる。

『ぎょうざの満洲』はチェーン店としてはかなりレベルが高い。こんな店が身近にある関東や関西の人が羨ましい。