永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

昨夜の撮影。

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更新が遅れて申し訳ない。

昨夜は6月オープン予定の某洋食店で21時から撮影。で、終わったのが翌1時。帰宅後、ブログを書く気力もなかった。

某洋食店のオーナーは、10年ほど前にメニュー撮影をさせてもらったことがあり、今回も声を掛けていただいたのだ。

10年前の撮影は、メニューを一新して写真を使って看板を作るためだった。ところが、それから間もなく店は閉店してしまった。SNSで繋がっていたが、飲食店とは別の仕事をしているようだった。

「やっぱり、やりたかったんですよ。飲食が」と、オーナー。

飲食店のオープンに合わせてメニュー写真を取らせていただく機会が多い。店を立ち上げるには相当のエネルギーが要るわけで、そのお手伝いをさせていただくことに私自身、とてもやりがいを感じているし、大きなパワーをいただいている。

オーナーから許可をいただいたので、今夜24時更新のブログでお店の詳細と写真を公開する。お楽しみに!

麺料理としてのきしめん。

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今日はTシャツ1枚で過ごせるほど暑かった。こんな日はきりっと冷えたきしころに限る。ってことで、お昼に近所のセルフうどんチェーン『どんどん庵』へ行ってきた。

『どんどん庵』や『長命うどん』は、きしめんが食べたいけれど、すぐに仕事場に戻らなくてはならないときに利用している。本当は職人が丹精込めて打ち上げたモチモチの麺やムロアジのだしにたまり醤油を合わせたコクのあるつゆを堪能したい。

『どんどん庵』や『長命うどん』はきしめんが食べたいという欲望をある程度満たす、言ってみれば、急場しのぎ的な存在だ。まぁ、旨いことは旨いんだけどね。

地元で暮らしていても、『どんどん庵』のようなチェーン店や名古屋駅のホームにある立ち食いの店と街場の麺類食堂の違いがわからない人は多いと思う。

わかりやすく例えると、ファストフードのハンバーガーとハンバーガー専門店やアメリカンダイナーのグルメバーガーくらい違う。ファストフードでしか食べたことがない人は、マクドナルドがいちばん美味しいと思うだろう。それと同じだ。

つまり、麺類食堂できしめんを食べていないのだ。とくに若い世代は。これは由々しき事態である。愛知県めんるい組合も危機感を抱いているようで、7年前から「きしころスタンプラリー」を開催するなど、きしめんを食べる機会を増やそうと取り組んでいる。

私も名古屋のフードライターとして、きしめんのすばらしさを伝えていこうと思っている。きしめんが「名古屋めし」だからではない。きしめんを麺料理として捉え、その美味しさを写真と文章で表現したいのだ。2年前、ミシュランに掲載されたのは味噌煮込みうどんや讃岐うどんの店ばかりだったのが悔しくてならない。

美味しいきしめんを食べさせてくれる店は名古屋には沢山ある。ミシュランがやらぬのなら、私がやってやろうじゃないか!

最後に告知を。まず、一昨日(4/21水)に『DANRO』で私の書いた記事が公開されました。

danro.bar

豊橋市にある社員食堂をコンセプトとした『水上食堂』を紹介させていただきました。記事中に紹介した「豚肉たまり焼き定食」、これがむちゃくちゃ美味しかったです。また豊橋へ行く機会があったら、絶対に立ち寄ります。取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

もう一つ。昨日(4/22木)、『東洋経済オンライン』で『ゴーゴーカレーグループ』と『ばんからラーメン』、二つとも東京の外食チェーンですが、これらが従来のFCよりもかなりハードルを下げた「プチFC」を展開しています。

それぞれが手がけたプチFC店は、これまでFC展開されていなかった名古屋にあり、話を聞いてきました。

toyokeizai.net

プチFCは基本的に食材を売ってナンボというのがミソで、これから増えていくような気がしました。取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

撮影、原稿、撮影、原稿、撮影。

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今週は、一日置きに撮影があり、その合間に原稿を書いている。これがかなりシンドイ。むしろ、毎日撮影している方が楽かもしれない。

で、昨日は撮影の日。約2時間半、息をつく間もなくぶっ通しで撮りまくり。さすがに疲れた。この疲れが寝ただけではとれないのが五十路のツライところ。ちなみにトップの写真は昨日撮影した中の1枚。最近、真俯瞰のアングルが多いな。

さて、今日は原稿書き。今月中にあと3本書かねばならず、今のところ2本は途中まで書いていて、1本がまったくの手つかず。何とかせねば。

GW明けくらいまでスケジュールが埋まってきた。あ、『大人の名古屋』は、編集担当のみゆきちゃんのご尽力により、次回もオファーをいただいた。この〆切がGW明けなのである。明日は原稿書きのほか、アポ取りもせねばならない。

そんなワケで、今年のGWは、昨年と同様にどこも出かけずに仕事をしまくる予定。

焦燥感から期待感へ。

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そういえば、今月で52歳になる。ブログを再開しはじめた3年前は50歳になることに焦りと不安でいっぱいだった。自由に生きたいと思って写真や文章の仕事を選んだはずなのに、ちっとも自由ではないと思った。そして、気持ちを整理するためにブログを書きはじめた。

これまでの仕事に対する考え方や取り組み方などすべてを否定するところからはじめた。結果、カメラマン、ライターになったという事実だけが残った。ならば、カメラマン、ライターとして自分はどう生きるべきか。オノレと向き合い、自問自答を繰り返した。

きっと、当時のブログの記事を読まれた方は、「50歳にもなって情けないヤツだ」とか「クソみたいな人生だな」、「女々しすぎるわ!」、「死んでしまえ!」と思ったことだろう。いや、申し訳ない。

あれから3年。理想とする自分にはまだまだほど遠い。それでも、一つ実感したことがある。それは、善いことはもちろん、悪いことでさえもすべての人や物、事はそのときの自分にとって必要だから現れるということ。そして、不必要になったとき、自ずと自分の前から姿を消すということ。

この3年間で私の仕事も大きく変わった。私でなくても誰でもできる仕事は来なくなり、私だからとオファーをくださるメディアやクライアント様が少しずつ増えていった。本当に感謝しても足りないほどだ。

雑誌や新聞など紙媒体の仕事はほとんどなくなってしまったが、それも今の私にとって不必要なのだろう。ネットメディアの記事は、紙媒体よりも文字数が多い。以前の私なら苦痛しか感じていなかったと思う。これも毎日ブログを書いているおかげで3000文字くらいならまったく苦にならなくなった。

ネットメディア以外の仕事のオファーも数多くいただいている。まだ具体的にアナウンスすることができないものの、新たな仕事はこれからの私の人生を大きく左右すると思っている。

焦燥感ではじまった50代が今、確実に期待感へと変わりつつある。

 

※写真は定期訪問している(笑)愛知県春日井市『圓家本店』のチャーハン。インスタに#チャーハン #炒飯 #圓家 #圓家特製チャーハン #春日井ランチ #春日井グルメ というハッシュタグとともに載せたら見知らぬ方から「いいね!」を沢山いただいた。インスタはこうやって楽しむのね(笑)。

「ナガヤ流」を確立させたい。

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昨日は、豊田市美術館内にあるレストラン『味遊是(ル ミュゼ)』でメニュー撮影。ご存じの方も多いと思うが、ここは名古屋・新栄のフレンチ『壺中天』の姉妹店。オーナーの上井さんとは取材が縁となって、『味遊是』のオープン時も撮影のご依頼をいただいた。

以前に上井さんと食事へ行ったときに、同級生ということがわかった。お互いに同じ時代を生きてきたわけで、料理のことや飲食店のあり方、仕事に対する考え方などは共感できる部分が非常に多い。

上井さんがスゴイと思うのは、店における自身の役割を常に考えてらっしゃるところである。それは経営者なので当たり前とは思わない。上井さんは経営者以前に料理人なのだ。

今は「総監督」的な立場で若い料理人たちに自身が築き上げた技術や理念を伝えることに専念されている。上井さんの下で修業を積んだ料理人たちは、さらに独自のエッセンスをくわえて、さらに進化したひと皿を創り上げていくのだろう。こうして「食」という文化が発展していくのだ。考えただけでもワクワクする。

店での立ち位置は、年齢というかキャリアによって変わる。上井さんが30代や40代の頃は、我武者羅に自分の味を追求することを第一としていた時期もあったと思う。上井さんは歳を重ねるとともに料理人として、また、経営者としても着実に成長しているのだ。

上井さんや大先輩のコピーライター、森健さんのように、いつかは後進の指導をしてみたいとは思う。でも、私なんぞはいまだに自分にしか撮れない写真、自分にしか書けない文章を追い求めて、藻掻き苦しんでいる。「ナガヤ流」を確立させない限りはとてもムリだろう。

久しぶりに上井さんにお目にかかって、とても刺激を受けた。上井さん、ありがとうございました。新型コロナが落ち着いたら、またご飯を食べに行きましょう♪

睡眠のリフレッシュ力。

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一昨日は、スイーツを得意とする著名なライターさんと久しぶりにコンビを組んで仕事。待ち合わせ場所である名古屋駅の改札口に現れた彼女はマスクだけでなく、手袋までされていた。

聞いてみると、喘息の持病があり、新型コロナに感染すると重症化する可能性が高いので、自分でできることはすべてしているという。フリーランスは身体が資本。最新の注意を払っている、その姿勢を見習わねばと思った。

また、喘息の発作は免疫力が落ちているときに発作が出るという。まぁ、それは喘息に限らず、風邪もそうだし、それこそ、新型コロナも同様だろう。

免疫力を高めるには、栄養価の高いものを食べるのも有効だが、彼女は睡眠こそが大切と語った。たしかに睡眠不足が続くと体調も悪くなる。

「私、寝てろと言われれば、12時間でも寝ていられます」と、彼女。それは若い証拠である。私も30代まではいくらでも眠ることができた。しかし、今は長くて6時間。4、5時間でも目が覚めたら二度寝ができない。まったく、年をとったもんだ。彼女いわく、

「免疫力が落ちてきたと思ったら、とにかく寝ています。人の身体は立って歩いているだけで心臓を動かさなければならないんですよ。その負担を最小限にするためには寝るのがいちばんなんです」とか。

日曜日の昨日、この言葉に説得力を感じた私は早速実行した。昼食を摂ってから、睡魔に襲われてソファで横になった。すると、秒で眠りに落ちた。それが13時半頃。そして、目が覚めて時計を見ると、なんと17時!3時間半も眠っていたのだ。

おかげで身体がとても軽くなり、頭の中もスッキリ。睡眠のリフレッシュ力を体感した。その心地よさはマッサージを上回るほど。やはり、睡眠は大切なのだ。

少しでも書き進めねばならない原稿があったが、疲れた身体のまま取り組んでもクオリティは落ちるだけ、と自分に言い聞かせている。

今週は一日おきに広告の撮影がある。しっかり食べて、しっかり眠る習慣を身につけて乗り越えよう。

ヒマからの脱出。

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きっと、フリーランスとして働いている方なら同じような経験をしているはず。

それは、なぜか仕事が集中するという現象。

忙しいときに限って、まるでどこかで誰かが見ているのでは?と疑いたくなるほど仕事が集中する。

この人と仕事がしたい、という「気」というか「オーラ」が出ているのかもしれない。でも、仕事のオファーを出す側からすれば、この現象は理に適っている。

誰もヒマな人に仕事を頼みたくはない。毎日忙しく働いている人にオファーを出したい。誰もがそう思うはずだ。

仕事が集中するのとは逆に、ぱったりと仕事が来なくなることもある。

この世にたった一人、取り残されたような錯覚に陥るほど。藻掻けば藻掻くほどオファーは来ない。

誰もが愚痴の一つもこぼしたくなる。でも、愚痴ったからと言って仕事が来るわけではない。余計に苦しくなる。

だから、ヒマであっても、それを愚痴ったりはしないほうがよい。これは私も気をつけている。

では、どうすればヒマな状態から脱出できるのか。方法は2つある。

まず、仕事のことを思い続けるのである。片思いの彼女を思うように、ひたすらと。

もう一つは、たとえ仕事がなくても、常に仕事モードにスイッチを入れること。

私の場合、その2つの方法をこのブログを書くことで実行した。実際、ブログを始めてから仕事がぱったり来なくなることはなくなった。

強い思念は、運命を切り拓く力を持っている。間違いない。