永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

父と子。

さて、“家庭内ロックダウン”から丸3日が経った。

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私の自宅は3階建てで、リビングは2階にあり、3階が寝室。私は仕事場と客間がある1階で生活している。家族が寝静まってから入浴するので、家族とはほとんど顔を合わせていない。

子供たちの顔が見られないのは少し寂しい。でも、家族の反対を押し切って新型コロナウイルスの感染が拡大している東京へ行ったので仕方がない、と自分自身に言い聞かせている。

あ、今回の東京行きは間違っていたとはこれっぽっちも思っていない。むしろ、行って良かったと思っている。それだけ私にとっては大きな収穫があったのだ。

実は、今年4月にも東京で撮影の仕事があった。私にとってはとても大切な友人からのオファーだったので、何としても行きたかった。が、このときも家族から反対されて断念した。とくに長男から強く反対された、というか、諭されたのが決め手となった。

思えば、長男が私に意見したのはこれが初めてだったのかもしれない。ショックだった反面、頼もしいとも思った。

子供にとって親は尊敬できる存在であってほしい。今回の東京行きの前に長男から届いたLINEからそんな気持ちが伝わってきた。かつては私も父に対してそう思っていただけに十分に理解できる。

が、親は完璧ではない。失敗することも迷うことも多々ある人として欠陥だらけである。それでも、私は長男の親であり、長男は私の子供であるという事実は1ミリも揺るがない。それを受け入れられるか否かは長男次第。私は親になった瞬間から、受け入れている。

親である前に一人の人間なのだ。それは長男も親になってからでないと理解できないだろう。ヘタをしたら、私が亡くなってからかもしれない。

だからこそ、私は、ありのままの、偽らざる気持ちをこのブログに書き遺す。だから記事を削除することはできないのだ。長男よ、わかってもらえないかもしれないが、わかってくれ。