永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

名もなき町中華店主の飽くなき挑戦。

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以前、ある飲食店の店主が出版する単行本の「帯」のコピーを書いたことをブログで紹介した。

https://nagoya-meshi.hateblo.jp/entry/2021/01/10/000000

単行本は自費出版であるが、1000部を出版する費用の一部をクラウドファンディングで募っている。

https://readyfor.jp/projects/chiryuramen

私は原稿を読んで、以下のようなコピーを考えた。

 

めざすのは、唯一無二の

餃子と醤油らーめん。

名もなき町中華店主の

飽くなき挑戦。

 

この本を書いたのは、いわゆる有名店の店主ではない。地元の愛知県知立市界隈では知られているが、名古屋ではまったくの無名。ゆえに、失礼を覚悟の上で「名もなき町中華店主」とした。

名もなき町中華店主こと内藤秀詩さんは御年御年72歳。「めざしたのは、」ではなく、「めざすのは、」と書いたのは、今もなお自分だけの、唯一無二の味を求めて厨房に立っているからだ。

餃子と醤油らーめんは、どの町中華にもある定番中の定番メニューである。しかし、これらが本当に美味しい店は意外と少ない。さらに、味覚とは主観であり、「美味しい」の基準も人それぞれ。だから、内藤さんの挑戦は正解もゴールもない。にもかかわらず、挑戦し続けている。めちゃくちゃカッコイイ。

内藤さんの人生は、決して順風満帆なものではなく、バブル崩壊もリーマンショックも経験してきた。そして、今は新型コロナの影響も少なからず受けている。でも、絶対に乗り越えると信じている。

クラウドファンディングでは、金額に応じてさまざまなリターンがある。どうか、皆様、ご協力のほどよろしくお願いいたします。